ファミリーマート「直巻おむすび」の包装フィルム変更 石油系プラ年70トン削減へ

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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「直巻 焼きしゃけ」など4商品を対象に展開

 ファミマの「直巻おむすび」は、ご飯に海苔が巻かれた状態で販売されるおむすびで、「焼しゃけ」「和風ツナマヨネーズ」「とり五目」、「明太子マヨネーズ」の4商品がある。価格は税込みで118円~128円で、全国のファミリーマート約16,600店で販売されている。ちなみに「直巻 焼きしゃけ」はファミマのおむすびの中で、通年売上で「手巻 シーチキンマヨネーズ」に次いで2位にランキングされた人気商品である(一般社団法人おにぎり協会の2020年調査による)。

 今回の包材変更が直巻おむすびに限定されたのは、この7月に手巻おむすびが「直接おむすびに手を触れずに食べられるパッケージ」にリニューアルしたばかりという事情がある。また、今のところ直巻おむすび以外包材の変更は予定されていない。おむすびの包装フィルムに配合されるバイオ素材とは、トウモロコシなどの有機資源に由来する、原料として再生可能な物質を指す。バイオ素材は、海洋プラスチックごみが大きな問題になっている現在、持続可能な地球環境を維持する素材として注目されている。

セブンイレブン、ローソンもおむすび包材の脱プラスチック化に取り組む

 ローソンは、2020年3月に「手巻きおにぎり」の全商品で包材の一部にバイオマス原料量を使用するとともに、フィルムを薄くした。これによって年間約153tのプラスチック削減が見込めるという。また、セブンイレブンはこの5月に、「手巻おにぎり」のリニューアルにともないパッケージのフィルムを薄くして、従来品よりプラスチックの使用料を約2割削減した。

 この6月4日に成立した「プラスチック資源循環促進法」が来春施行されるのを前に、コンビニ各社は脱プラスチックの動きを進めている。

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