カテゴリーフォーカス=ごま、健康イメージの高さからコロナ禍以降は市場が大幅拡大

ライター 石山 真紀
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真誠=ごまのおいしさを追求した素材由来の安心感「無添加ふりかける胡麻」を発売

ごま製品のトップメーカーである真誠では、素材由来の安心感を打ち出した「無添加ふりかける胡麻」を発売。また、好調なきな粉の新商品としてカルシウムやビタミンD、ごまパウダー等を配合した栄養機能食品「高たんぱくきなこ」を発売し、新たな需要を創造している。

無添加・食材由来の安心感を打ち出した味付けごま

真誠のごまふりかけと高たんぱくきなこ

 近年、健康素材として注目されることの多いごま。その食べ方の中でも、ふりかけタイプのごまは、他のふりかけとは異なる素材感や、ごま自体の風味を大切にした味わいで、幅広い年代に支持されている。

 また、食材選びの傾向として、米油をはじめとした穀物由来の食用油や、麹由来の調味料など、素材感・安心感のある食品を日常に取り入れたいというニーズが高まっている。

 また、「無添加」に対する消費者の意識は高く、「無添加・不使用」表示商品の方が安全だと考えて「無添加・不使用」表示商品を購入する人も多い。

 真誠ではこれらのニーズを踏まえ、味付けごまの新商品として、「無添加ふりかける胡麻」を2020年9月に発売する。

 コンセプトはごまと素材の味を大切にした味付けごま。ラインアップは国産あおさを微粉末にし、砂糖や醤油で味付けした磯の香り豊かな「あおさ味」、鰹節粉を砂糖や醤油などで調味した甘辛い「おかか味」の2種となっている。

 ごま製品の主要購買層は中高年世代だが、同品は素材由来のおいしさや安心感を好む30代後半から50代の主婦層をターゲットに絞り、家族の健康を考えた食事づくりを行い、昔から素材の優しい味わいが好きな層に向けて訴求する。

たんぱく質や栄養素を摂取「高たんぱくきなこ」

 真誠が、ごま製品とともに力を入れているのがきな粉製品だ。20年3月に発売した「高たんぱくきなこ」はたんぱく質と栄養素が摂取できる栄養機能食品として注目されている。

 きな粉は、大豆を使った健康食材としてTV等でも取り上げられることが多く、好調に伸長するカテゴリーのひとつ。それまできな粉は餅にまぶす利用が主流で季節商材としての側面が強かったが、近年は飲み物や菓子づくりなど、調味料としても利用されており年間商材として定着しつつある。

 真誠の「高たんぱくきなこ」は、健康効果が注目されているきな粉の大豆たんぱくを強化した商品。国産大豆を100%使用し、カルシウムやビタミンDのほか、11種のビタミンやごまパウダーを配合した。通常のきな粉に比べたんぱく質が30%多く含まれており、高齢者が不足しがちなたんぱく質と栄養素が手軽においしく摂取できる。

 パッケージはトーストやきな粉ラテなど使用シーンがイメージしやすい、シズル感のある画像と、乾物売場ではあまり見られないポップなデザインが特徴だ。高たんぱく食品であることから糖質オフ食やからだづくりメニューにも取り入れやすく、健康意識の高い客層に訴求する。

 店頭用のツールとして、多箇所展開しやすい専用のボール箱什器も用意。真誠ではごまおよびきな粉製品の多彩な商品開発により、乾物売場の活性化に貢献していきたいとしている。

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