ゲリラ豪雨対策としてホームセンター業界の注目を集める「自動車用ガラス撥水剤」

2019/08/23 09:30
小坂 義生

ガラス撥水剤(撥水剤)とガラスクリーナー(クリーナー)にあらためて注目が集まっている。要因の1つが、頻発するゲリラ豪雨だ。ホームセンターのカー用品コーナーでも、これからの秋雨や台風シーズンに向けて気づきを訴求して、品揃えの強化を進めていきたい。

ゲリラ豪雨の年間発生回数は20年前の1.4倍に

ゲリラ豪雨イメージ
ゲリラ豪雨イメージ istock/c1a1p1c1o1m1

 撥水剤とクリーナーがカーユーザーから注目されている要因の1つに、この数年発生件数が増えているゲリラ豪雨がある。

 ゲリラ豪雨とは局地的に短時間に大雨が降ることだが、気象学的な定義はなく、気象庁では「局地的大雨」、または「短時間強雨」と表現している。

 実際、ゲリラ豪雨はどれくらい増えているのだろうか。

 気象庁の発表によると、1時間降水量が50㎜以上の平均年間発生回数は、直近10年間(2009~18年)で約311回だ。これは、統計を始めた最初の10年間(76~85年)の約1・4倍である。

全国[アメダス]1時間降水量50㎜以上の年間発生回数
全国[アメダス]1時間降水量50㎜以上の年間発生回数
出典:気象庁 
トレンド=27.5(回/10年)

 ちなみに、気象庁の発表した数値は、全国のアメダスによる1300地点で換算したもの。ウェザーニューズ社が7月25日に発表した19年のゲリラ豪雨の発生予想では、8月中旬までがピークとしながら、7月後半〜9月に、全国で昨年並みの3604回としている。

首都高の交通事故雨天時は4倍に

 クルマを運転しているときに、このゲリラ豪雨がやっかいな点は、発生の予報がしづらいことと、遭遇したときにワイパーでは十分な視界を確保できないことがある。

 首都圏の高速道路を管轄する首都高速株式会社によると、雨の日の事故は晴天時に比べて4倍になる。とくに「施設接触事故(側壁等に衝突する事故)」は、雨天時での割合が3割を占め、晴天時に比べて約9倍にもなるという。

 いつ、どこで発生するのか予想がしづらいゲリラ豪雨が、この数年でユーザーに浸透し、その対策として、視界を確保するために撥水剤が注目され、撥水剤を塗布する前に使用するガラスクリーナーも同時に販売を伸ばしているのだ。

カーライフの安全、安心のための撥水剤

 ホームセンターのカー用品コーナーでも、この撥水剤とクリーナーの品揃えを強化していくべきである。

 その際に、既述したような、撥水剤が、豪雨対策として視界不良を解消する商品であることを、店頭でユーザーに訴求すべきである。

 そのためにPOPの設置などは重要だ。また実演などを行って、塗布の仕方などを紹介することも購買動機につながる。

 撥水剤は、ワイパーが不要な便利な商品だということだけでなく、命を守るための重要なカー用品であることを訴求していくことが大切だ。

 最近では、ドライブレコーダーや高齢者ドライバー向けの急発進防止装置などが注目され、アフターマーケット市場をけん引している。いずれも、カーライフの安全、安心のための商品である。

 カーライフの安全、安心に対する意識が高まっている今、視界確保を訴求して、撥水剤とクリーナーの提案を積極的に行っていきたい。

注目企業

クルマ用ガラス撥水剤の注目企業「イチネンケミカルズ」。商品供給と提案力を強化して、売場をサポートする。詳しくは注目企業のページへ。

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