コロナ後のコスト高騰下で小売業のボーダレス再編が進む理由とは 直近の再編総まとめ!
リージョナル・ローカルチェーンでも合従連衡の動きは活発だ。
リテールパートナーズ(山口県)は23年3月、傘下の丸久(同)を通じて、宮崎県のSM企業ハツトリーをグループに迎えた。また、オークワ(和歌山県)は22年11月に連結子会社のヒラマツ(同)を吸収合併。ジャパンミート(茨城県)などを抱えるJMホールディングス(同)は23年3月にスーパー・みらべる(東京都)の全株式を取得している。

このほか、首都圏から関西、中部、さらには台湾へと事業エリアを拡大しているロピア(神奈川県)も台風の目になりそうだ。22年8月、持株会社ロピア・ホールディングス(同)がスーパーバリュー(埼玉県)の株式の過半を取得して子会社化したうえで、同年11月には追加増資を行い、同社の株式66.6%を保有している。「2031年にグループ売上高2兆円」という壮大な目標を掲げる同社にとってM&Aは有効な手段であるはずで、さらなる“案件”が公になることもありうるだろう。