さまざまな飲食物とコーヒーが融合!コロナ禍で伸びるコーヒー消費量と新たな食文化とは

ファイゲンバーム裕香
Pocket

コーヒーとコーラが一体化!

 コカコーラ(Coca-Cola Company)は、コロナの影響で、アメリカ人の日々のコーヒー習慣が変化していることから、「コカ・コーラ・ウィズ・コーヒー」(コーヒー入りのコーラ)を今年1月から発売し始めた。ブラジル産コーヒーを使用し、フレーバーは「ダーク・ブレンド」「ダーク・ブレンド・ゼロ・シュガー」「バニラ」「バニラ・ゼロ・シュガー」「キャラメル」の5種類で、カフェイン量はコカコーラの2倍だが、カロリーは半分。このコカ・コーラ・ウィズ・コーヒーは、18年に日本で試験的に発売した後、2019年にオーストラリアやタイ、イタリアなど世界25カ国ですでに販売されていて、アメリカ市場は50番目のマーケットとなった。

 コカ・コーラの炭酸飲料部門CMO(最高マーケティング責任者)であるメザ氏は、「コロナの拡大は、このような大きな賭けとなる商品を発売することで、どのように立ち上げ、検証、改善し、拡大していくかを、これまで以上にしっかり行っていく必要性を加速させた」と述べた。

 コカコーラ社は、このコーヒー入りのコーラを、リフレッシュメント・コーヒーという新しいカテゴリーと位置づける。コカ・コーラの北米トレードマーク担当バイスプレジデントを務めるジェイディープ・キベ氏は、このドリンクが近年で最も成功したイノベーションの1つだと語った。パンデミックで、アメリカ人のコーヒーの習慣が変化していることから、在宅勤務中、カフェインの刺激が欲しいちょっとした気分転換に、カフェイン補給として、手にとってもらえるチャンスがあるとし、このシリーズの勝機があると考えたのである。

 コカ・コーラやコーヒーの愛飲家の50%以上が、両方の飲み物を定期的に好んで飲むという調査結果があったり、最近の消費者は違う飲料カテゴリー同士を合わせた新種の飲料への関心が高いことも、今回の飲料発表につながった。

さまざまなフード・ドリンクにコーヒーが融合

「コーヒービヨンドザマグ」を合言葉にコーヒーを使ったさまざまなフード、ドリンクがスーパーマーケット店頭に増えている
「Coffee beyond the mug」を合言葉にコーヒーを使ったさまざまなフード、ドリンクがスーパーマーケット店頭に増えている

 アメリカの自然食品スーパー大手ホールフーズマーケット(Whole Foods Market)が発表した2021年の食品トレンド予測の1つにも、「Coffee beyond the mug」(コーヒーはマグカップで飲むだけではない)が取り上げられた。コーヒー風味の栄養補助バーや、グラノーラ、スムージー、お酒、コーヒー味のヨーグルトなどが販売され、アメリカでは、色々な食べ物や飲み物がコーヒーと融合されている。また、コーヒーに、粉末やタブレットをちょっと足して、より健康的にするのも流行っている。

コーヒーブームは、コーヒー味のヨーグルトなど新たな展開をみせている
コーヒーブームは、コーヒー味のヨーグルトなど新たな展開をみせている

 コーヒーショップのオーナーや、いくつかのカフェでは、コーヒーのメニューに健康的なコーヒートレンドを導入しているところも多く、コラーゲンクリーマーやMCTオイル(中鎖脂肪酸のオイル)などを追加できるオプションを導入している所も増えてきた。また、もともと適量の摂取であれば、健康に良い影響をもたらすとも言われているコーヒーだが、さらに健康効果を求める人たちが注目し、人気となっているのがマッシュルームコーヒーやモカラテだ。マッシュルームコーヒーは、乾燥キノコを粉末にして抽出したエキスに、コーヒーを合わせたもので、ストレス軽減や、免疫力増強に良いと言われている。

 植物由来食品・飲料の大手企業であるCalifia Farmsがマーケティングリサーチ会社One Pollに委託して、アメリカ在住のコーヒー愛飲家2000人を対象に行った調査では、コロナのロックダウン中、4人に1人がダルゴナコーヒーを作ったとも回答した。ダルゴナコーヒーとは、韓国発祥のホイップ状になったコーヒーで、インスタントコーヒー、水、砂糖を泡立てるだけで手軽にできるとあって、自宅で作るカフェトレンドの火付け役ともなった。

 これから、この自宅でのカフェトレンドが、どのように飲料業界を巻き込んで進展していくのか、この先、どんなコーヒー文化が到来するのか、目が離せない。

 

1 2

人気記事ランキング

© 2021 by Diamond Retail Media