アマゾンの食品リアル業態は大苦戦!スーパー、コンビニ、大型店各業態の米国小売市場の寡占化率は?

取材協力=高島勝秀(三井物産戦略研究所)
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市場占有率大

英調査会社のユーロモニターによれば、2020年の米国におけるグロサリー市場規模は対前年比6.1%増の1兆2502億ドルだった。本稿では、スーパーマーケット(SM)、ハイパーマーケット(HM)、コンビニエンスストア(CVS)の主要3業態に焦点を当て、米国の小売市場の寡占化動向を見ていく。

※文中の数値、業態分類は英ユーロモニターのデータに基づく。データはすべて実店舗のもので、EC売上高などは含まない

SM

市場規模約5879億ドル リージョナルSMが成長中

 20年度の米国のスーパーマーケット(SM)の市場規模は対前年比8.9%増の5879億ドル(約64兆6690億円:1ドル=110円で換算)。そのうち上位7社のシェアは53.3%で、17年度時点の51.6%から若干高くなっている。最大手クローガー(Kroger)のシェアがほぼ横ばいで推移する一方、2位のアルバートソンズ(Albertsons)や3位のアホールド・デレーズ(Ahold Delhaize)ではシェアがわずかに上昇した。

 米国では近年、地域に密着したリージョナルチェーンがシェアを伸ばしている。南東部7州で展開するパブリックス(Publix)のシェアは17年度時点の6.6%から20年度には7.7%に拡大。テキサス州とメキシコで420店舗以上を運営する

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