日本の小売業1000社ランキング!上位10社で大きく順位変動も、コロナがさらなる変化を生む
「ダイヤモンド・チェーンストア」誌が毎年発表している「日本の小売業1000社ランキング」。2020年の日本の小売業の総売上高は、対前年比1.3%増の79兆862億円で、11年以降10年連続で増加している。08年のリーマンショックの影響から回復し、売上が上昇に転じた11年以降、10年連続での増加となった。業態別では、ドラッグストア(DgS)の好調が続いているほか、ディスカウントストア(DS)が昨年より大きく売上を伸ばした。しかし、全世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、小売業全体に大きく影響を与えており、今回好調だった業態や企業が今後も成長を維持できるかどうかは不透明だ。
CVS3社が昨年に続きトップ3を維持!エディオンが初のトップ10入りを果たす
売上高ランキング上位の企業を見てみると、第1位はセブン-イレブン・ジャパン(東京都:以下、セブン-イレブン)、第2位はファミリーマート(東京都)、第3位はローソン(東京都)と、昨年に引き続き大手コンビニエンスストア(CVS)3社がトップ3を占めることとなった(注 CVSの売上はチェーン全店売上高)。
続くトップ10位までの企業は下記の通り。第4位は衣料品専門店最大手のファーストリテイリング(山口県)で、第5位は総合スーパー最大手のイオンリテール(千葉県)。第6位は家電量販店最大手のヤマダ電機(群馬県)、第7位がイトーヨーカ堂(東京都)で、上位7社までが売上高1兆円を超えている。第8位はウエルシアホールディングス(東京都)、第9位はツルハホールディングス(北海道)でDgS2社が続き、第10位はエディオン(大阪府)だった。上位10社はファーストリテイリングとウエルシアホールディングスが昨年より1つずつ順位を上げるなど昨年から若干の順位変動があったものの、髙島屋(大阪府)を抜き第10位にランクインしたエディオン以外は昨年と同じ顔触れだった。
業態別に総売上高を見ていくと、食品スーパー(SM)が同1.0%減の16兆3387億円、CVSが同1.8%増の11兆1685億円、DgSが同6.1%増の9兆2135億円で、昨年と同じくこれら3業態がトップ3となった。主要10業態のうち、SM、百貨店の2業態を除く8業態が売上を伸ばしており、とくにDSは前年より11.4%増と最も高い伸び率を示した。業態別売上シェアでは、CVS、DgS、衣料品専門店、家電量販店、生協、DSの6業態が昨年よりも伸長した。
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