ユーロ圏製造業PMI、4月は過去最低の33.4 封鎖措置が響く

ロイター
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ドイツの製鉄所
5月4日、IHSマークイットが発表した4月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は33.4と、前月の44.5から急低下し、1997年の統計開始以来の最低を更新した。写真はドイツの製鉄所。2019年1月撮影(2019年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ロンドン 4日 ロイター] – IHSマークイットが発表した4月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は33.4と、前月の44.5から急低下し、1997年の統計開始以来の最低を更新した。

新型コロナウイルス感染拡大を抑制するためのロックダウン(都市封鎖)で工場が操業停止、消費者は家にこもることを余儀なくされた影響が鮮明に出た。

PMIは速報値の33.6からも下方修正され、景況感の改善と悪化の分かれ目である50を大きく下回った。

生産の指数も過去最低の18.1となり、前月の38.5から一段と悪化した。6日発表のユーロ圏総合PMIにも生産指数は反映される。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「4月のユーロ圏製造業の生産は、PMI調査の23年近い歴史でこれまで記録した低下幅をいずれも大きく上回る急減となった。広範な工場閉鎖と需要の落ち込み、供給不足など、全て新型コロナの流行に関わる要因を反映している」と指摘。

新規受注指数も過去最低の18.8となり、3月の37.5からほぼ半減した。

調査では記録的な値下げや人員削減が行われたことも明らかとなり、製造業各社の楽観度を示す指数も過去最低に落ち込んだ。

一部の国々はロックダウンの緩和を開始したが、IHSマークイットは、今後の回復は緩やかになると予想。

ウィリアムソン氏は「企業が生産を再開できても、従業員の安全を確保するための措置によって生産量は総じて低くなる見通しで、大半の企業が需要が大きく落ち込んだ環境で操業することになる」とした。

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