トライアル、上場後初の通期決算 大幅増収増益の要因は出店拡大と…

取材・文:雪元 史章 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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今年3月に株式上場を果たしたトライアルホールディングス(福岡県/亀田晃一社長:以下、トライアルHD)が、2024年6月期の連結決算を発表した。売上高、営業利益ともに過去最高を更新し、大幅な増収増益で着地。各地での積極的な新規出店効果に加え、既存店売上高も目覚ましい成長を遂げるなど、競争力の高さを見せつけた。上場後初決算の詳細をレポートする。

売上高は7000億円超

 「まだ道半ばではあるが、上場して新しいステージに入り、高い成長力を維持しながら収益力を上げるという相反することの両立に取り組んできた。その成果を増収増益という結果で示すことができた」──。今年8月中旬、東京都内で開かれたトライアルHDの24年6月期通期決算説明会において、亀田社長はこう力を込めた。

トライアル

 売場面積1500坪を標準とする大型のスーパーセンター(SuC)を主力業態に、北海道から本拠地九州まで、全国で300店舗超を展開するトライアルHD。ここ数年は積極的な出店と、生鮮・総菜の強化に本腰を入れたことが奏功し、競争力を一挙に向上。今年3月には東証グロース市場へのIPO(新規上場)も果たし、業界内での注目度がいっそう高まっている。

 そうしたなかで発表された24年6月期の連結決算の中身は、同社の勢いを如実に示すものとなった。売上高は

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取材・文

雪元 史章 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

上智大学外国語学部(スペイン語専攻)卒業後、運輸・交通系の出版社を経て2015年ダイヤモンド・フリードマン社(現 ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。

企業特集(直近では大創産業、クスリのアオキ、トライアルカンパニー、万代など)、エリア調査・ストアコンパリゾン、ドラッグストアの食品戦略、海外小売市場などを主に担当。趣味は無計画な旅行、サウナ、キャンプ。好きな食べ物はケバブとスペイン料理。全都道府県を2回以上訪問(宿泊)済み。

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