「マルエツ プチ」の新店が既存店から100mの”超至近距離”に出店した理由

阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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マルエツ(東京都/本間正治社長)は418日、東京都港区に「マルエツ プチ 港南三丁目店」(以下、港南三丁目店)をオープンした。JR「品川」駅から徒歩13分、開発が進むエリア内の28階建て・458戸が入る新築分譲マンションの1階部分に開業。そして既存店から約100m、交差点を挟んだ向かい側という超至近距離にあるのも特徴だ。

4月18日に東京都港区にオープンした「マルエツ プチ 港南三丁目店」

既存店の向い側に出店

 港南三丁目店の周辺では、「品川駅周辺地区計画」に基づき、マンションやオフィスの建設、歩道整備など大規模な開発が進んでいる。店舗の半径300m圏内には、8851人/4156世帯が居住するが、今後さらなる人口増が見込まれるエリアだ。商圏の特性として、港区平均と比べて2人以上の世帯が多く、年齢別人口構成比は022歳と4060歳の割合が高いことが挙げられる。

 特筆すべきは、交差点を挟んだ向かい側、直線距離にして約100mの至近に、「マルエツ プチ 港南シティタワー店」(以下、港南シティタワー店)がある点だ。また、南東600mにはレギュラーフォーマットの「マルエツ 港南ワールドシティ店」もある。マルエツのドミナントエリアに、新たに出店したかたちだ。

交差点を挟んで100mの至近距離に位置する「マルエツ プチ 港南シティタワー店」

 同社広報担当者は、「周辺の開発が進み、港南シティタワー店だけでは需要を十分にカバーできず、取りこぼしが懸念されたことから、今回の出店に至った」と話す。加えて、周辺に競合店がなく、マルエツとしてのさらなるマーケットシェア向上を図るねらいもある。

 なお、 今回の出店により、同社が東京都内で展開する「マルエツ」「マルエツプチ」を合わせた店舗数は151店舗となり、港区内では18店舗目、全国の総店舗数は307店舗となった。

 

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記事執筆者

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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