必見!国別・品目別EC売上高成長率!EC市場どこまで拡大?
コロナ禍で小売店舗の営業が制限され、人々が外出を抑制し、通常の店舗での購入が控えられたことで、EC市場が急速に拡大している。EC化の流れは今後も続いていくのだろうか。
取材協力=高島勝秀(三井物産戦略研究所)
米国、欧州で際立つECシフト
英調査会社ユーロモニターの集計によると、2020年のEC市場の成長率は対前年比26.9%増と、19年までの4年間の年平均成長率18.6%を大きく上回っている。とくに、コロナの感染が深刻で、外出制限や店舗閉鎖などの影響を強く受けた米国、欧州の国々での成長加速が際立っている(図表①)。
品目別に見ると、EC市場の伸びが顕著であった国ではいずれも、飲食料品の成長率の上昇が目立っている(図表②)。米国とブラジルでは倍増、英国やスペイン、オランダも、5~8割の高い伸びを記録している。EC全体の加速は限定的であったドイツやフランス、イタリアでも、飲食料品に限ると、前年までの伸びを大幅に上回る成長となっている。また、パーソナルケア・日用品の伸びも目立っており、日常的な消費行動全般にECが浸透したことがうかがえる。
続きを読むには…
この記事は DCSオンライン会員(無料)、DCSオンライン+会員限定です。
会員登録後読むことができます。
DCSオンライン会員、DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。
高島勝秀のグローバルリテールウォッチ の新着記事
-
2023/05/30
ベストバイ、ウォルマート、アマゾンも!米小売大手がこぞって ヘルスケア領域に参戦する理由 -
2023/03/13
大手の撤退相次ぐもベンチャーが続々参入……米ダークストアの最新事情 -
2023/02/13
米アマゾン首位陥落、コストコなど躍進の背景は?米小売「顧客ニーズ適応度」ランキング! -
2022/11/08
MFCかCFCか、日本ではNFCも登場! フルフィルメントセンターの最適解はどれ? -
2022/09/15
「卸不要論」を一蹴? 好調続く飲食料品卸に待ち受ける次なる課題とは -
2022/08/03
アマゾン、ウォルマートにコストコも……止まらない米小売の在庫増
この連載の一覧はこちら [26記事]
関連記事ランキング
- 2020-10-07競争激化の米EC市場、大手プレイヤーが続々強化する「ミドルマイル」とは、その狙いは?
- 2021-06-25米ドアダッシュが日本進出! フードデリバリー業界は“消耗戦”の様相へ!?