MFCかCFCか、日本ではNFCも登場! フルフィルメントセンターの最適解はどれ?

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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米小売最大手のウォルマート(Walmart)は10月6日、2016年から提携している物流システムメーカーの米アラート・イノベーション(Alert Innovation)を買収することを発表した。両社は2019年からEC向けの自動フルフィルメントシステム「アルファボット(Alphabot)」を試験運用しており、この買収で導入に拍車がかかることが予想される。
取材協力=高島勝秀(三井物産戦略研究所)

アラート・イノベーション社のアルファボット(同社公式HPより)

顧客利便性に長けたMFC

 一般的に、「マイクロ・フルフィルメントセンター(MFC)」は、ECでの受注に対応することを目的に、店舗内、または近隣に設置された小型物流施設のことを指す。小売店舗は、消費者の居住地の近隣に立地しているため、店舗を起点とした宅配や、店頭での商品受け渡しは効率的であり、顧客利便性が高い。

 そうしたMFCの利点が注目され、近年は米小売によるMFC開設が活発化しており、実際に米食品スーパー大手のアルバートソンズ(Albertsons)やウェイクファーン・フード(Wakefern Food)などでも、アラート・イノベーション以外のサプライヤーによるMFCの導入が進んでいる(図表)。

図表 ECフルフィルメント・出荷拠点の選択肢

クローガーはCFC活用で事業領域拡大中

 他方、主に郊外立地の大型センターでは、中央集約型の「自動倉庫」が活用されている。同システムを開発・展開している英オカド(Ocado)では、これを「カスタマー・フルフィルメントセンター(CFC)」と呼び、米クローガー(Kloger)などがすでに導入。2018年5月にオカドと提携したクローガーは、計20のCFC建設を計画しており、現在は6つのセンターが稼働、11の建設予定地が発表されている。

 CFCの利点としては、

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