第271回 渥美俊一が激賞した日本初の郊外型SCとは

文=樽谷哲也(ノンフィクションライター)
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評伝 渥美 俊一(ペガサスクラブ主宰日本リテイリングセンター チーフ・コンサルタント)

「泥にまみれ血みどろの苦闘」

 ダイエーの中内㓛は、渥美俊一の助言もあって、日本のチェーンストア志向企業として初めての本部を地元の兵庫・西宮に創設し、労働組合の結成や大学新卒者の大量定期採用にも踏み切り、革新的な経営に打って出ていたことはたしかであった。ただし、西宮の本部には中内兄弟の相剋(そうこく)の傷口をより広げるような問題があったことは、すでに記してきたとおりである。

 こうした拡大初期のダイエーと中内㓛について、渥美はどう評価していたか。あくまでも公式見解を表したものと留保しなければならないであろうが、たとえばペガサスクラブの運営母体である日本リテイリングセンター(JRC)の月刊機関誌「経営情報」で中内㓛を特集した1981(昭和56)年7月号で、こう記している。渥美俊一が55歳になる夏のことである。

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