大胆予想! ドラッグストア業界は1兆円企業連合の「三極体制」となるか?

2019/06/27 05:00
小野貴之(ダイヤモンド・チェーンストア編集部)

業界3位サンドラッグはどう動く?!

 そうなると、気になってくるのは売上高3位のサンドラッグ(東京都)の動きである。前出のアナリストが指摘するのは、コスモス薬品(福岡県)との提携・経営統合の可能性だ。

 福岡を地盤とするコスモス薬品は、標準化を徹底した食品強化型フォーマットで“東征”を続けており、今年4月には東京・広尾に小型店を出店、東京進出を果たしている。なぜ、サンドラッグとコスモス薬品なのか。

 意外にも2社の共通点は多い。「システム志向、標準化志向であることに加え、トップが“割り切った経営”をする点でも共通している」と前出のアナリストは話す。

 眉唾に思える話かもしれないが、サンドラッグは4月、創業者・多田幸正氏の長男である多田直樹氏が取締役管理本部長に就任する人事を発表している(前役職は非常勤取締役)。「創業家一族が表舞台に現れる最大のメリットは、意思決定スピードが早くなること。多田氏の人事は、近い将来に予定するM&Aに備えているととらえることもできる」(同アナリスト)。

 ドラッグストア売上高ツートップの“イオン系”2社の売上高を合わせると約1兆5000億円になる。マツモトキヨシHDがココカラファインとの“縁談”を成立させれば、1兆円規模のドラッグストア企業が誕生する。可能性は低いが、スギHDを含めた3社連合となればイオン系2社に匹敵する規模になる。そして、サンドラッグ・コスモス薬品連合が仮に実現するとなれば、これも売上高1兆円超の企業体となる。

 ドラッグストア業界は1兆円企業の「三極体制」となるか。成長鈍化が囁かれるドラッグストア業界。これまでにないほど、合従連衡の機運が高まっている。

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