【イオン】3~8月期は53億円の最終赤字、営業利益は微増

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 イオンが発表した2016年3~8月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比0.9%増の4兆1118億円、営業利益が0.1%増の723億円とわずかながら増収増益だった。

 ただ、固定資産売却益など特別利益が130億円ほど減少した影響で税前利益は12.4%減の636億円、子会社の非支配株主に帰属する利益を差し引いた後の純損益は53億円の赤字となった。

 主な事業セグメント別の営業損益は、GMS(総合スーパー)事業が183億円の赤字(前年同期は87億円の赤字)、SM・DS(スーパーマーケット・ディスカウントストア)事業が約2.2倍の135億円、小型店事業が6.1%増の22億円、ドラッグ・ファーマシー事業が30.9%増の107億円、総合金融事業が16.5%増の317億円、ディベロッパー事業が0.4%減の208億円、サービス・専門店事業が3.4%減の158億円、国際事業は35億円の赤字(前年同期は9億円の赤字)だった。

 GMS事業ではダイエーから移管した29店舗が不調なこともあり、赤字が膨らんだ。主要事業会社のイオンリテールも既存店が1.8%の減収で、98億円の営業赤字とほぼ前年並みだった。国際事業は香港での大型改装投資負担やマレーシアでの物品・サービス税導入の影響などで赤字が膨らんだ。

 SM事業はダイエーの赤字縮小とマックスバリュ各社の収益改善で大幅な増益となった。

 17年2月期の連結業績は従来予想通りで、営業収益は前期比2.7%増の8兆4000億円、営業利益は7.4%増の1900億円、純利益は66.4%増の100億円を見込む。

 

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