【英キングフィッシャー】中国のホームセンター「B&Q」事業を売却

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 英キングフィッシャーは2014年12月22日、中国でホームセンター事業を展開する子会社「B&Qチャイナ」の株式の70%を現地企業に売却すると発表した。欧州で最大手のホームセンターである同社は1999年に「B&Q」1号店を中国で出店したが、今後は欧州での事業に経営資源を集中する。

 売却相手は中国の大手小売業グループ、物美控股集団(ウーメイ・ホールディングス、北京市)で、売却金額は1億4000万ポンド(約252億円、1ポンド=180円換算)。中国商務省の認可が得られれば、2015年上半期中に売却を完了する。

 キングフィッシャーは現在、中国で39店舗を展開しており、3000人以上を雇用している。同社は英国やフランスなど欧州を中心に11ヵ国で1176店舗を運営、ホームセンターとしては米ホーム・デポ、米ロウズに次いで世界3位の企業だ。

 ホーム・デポも12年に7店舗を閉鎖して中国から撤退している。中国ではDIY文化が浸透していないことが、ホームセンターが苦戦する理由として指摘されている。

 ウーメイはスーパーマーケット約650店舗、百貨店10店舗を展開するほか、香港市場上場の北京物美商業(ウーマート・ストアーズ)、上海市場上場の新華百貨店を傘下に持つ。

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