デジタル通貨で取引決済の実証実験、ツルハや花王などが参加
ツルハホールディングス（HD）や花王カスタマーマーケティングなど5社は6月9日から、取引決済にデジタル通貨を活用する実証実験を始める。受発注から支払いまでの一連の商取引にブロックチェーン技術を用いることで、サプライチェーンに関わる業務の効率化に向けた効果を検証する。
実証実験には、インテックと日立製作所、サイバーリンクスも参加する。受発注や支払いに関する書類の照合・確認などをEDI（電子データ交換）とブロックチェーンを連携させた環境で行い、取引データの真正性を担保した上で、デジタル通貨を使って決済・送金を自動化する。
小売流通業界では、メーカーや卸との取引において、発注書や納品書、請求書などの交換についてEDIの活用が普及する一方、受発注システムが企業ごとに異なるため、請求書の確認や支払いにかかる事務処理の負担が大きくなっている。
今回の実証実験は、ディーカレットDCPが事務局を務めるデジタル通貨フォーラムにおいて、セブン銀行が幹事を務める小売り・流通分科会が中心となって実施する。
■実証実験の概要図
行政主導で進む食品スーパーのフィジカルインターネット構想とは
