総菜・ベーカリーの独自化がすごい!コープさっぽろきたひろしま店の売場づくりとは

Pocket

コープさっぽろは6月30日、「コープさっぽろきたひろしま店」をリニューアルオープンした。良品計画の「無印良品」との共同出店店舗の4号店で、食品売場では最新の商品政策(MD)を導入。開店初日の売上が過去最高を記録するなど支持獲得に成功している。

若い世代と観光客の利用獲得をねらう

 きたひろしま店は、JR千歳線「北広島」駅から北へ約1㎞に立地。1978年に開店した店舗で、建物の老朽化が進んだことから今回、建て替えオープンした。今年3月に、北西約1.5㎞に北海道日本ハムファイターズの本拠地球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」が開業しており、今注目を集めているエリアだ。

 競合店としては、「マックスバリュ北広島店」(南西約1㎞)や「東光ストア北広島店」(南へ約1.3㎞)があるほか、南へ約1.5㎞に同じコープさっぽろの店舗である「エルフィン店」がある。

コープさっぽろきたひろしま店
「無印良品」との共同出店店舗の3号店「コープさっぽろ きたひろしま店」

コープさっぽろきたひろしま店概要
●本部所在地:北海道北広島市中央3-2-4
●営業時間:9:00~22:00
●売場面積:637坪
●駐車台数:279台

 改装前に実施した調査では、同店の周辺には0~19歳の子供を持つ子育て世帯の割合が、札幌市内よりも3ポイント高かった。しかし、改装前の同店や最寄りのエルフィン店ではこの層の利用を獲得できていなかった。

 そこで今回の改装では「無印良品」と共同出店するとともに、子育て世帯をはじめ若い世代にも利用される店づくりに注力している。また、「エスコンフィールドHOKKAIDO」の試合開催日には全国・全道から約3万人が集まるため、即食商品や土産品などを充実させて観光客のニーズにも対応する。

 コープさっぽろは良品計画との共同出店を進めており、きたひろしま店は4店舗目。郊外型大型店に、売場面積約600坪とワンフロアの広さでは国内最大級という「無印良品」を併設させた、新たなチャレンジとなる店である。

 実際に売場を見ていくと、食品スーパーの売場面積は637坪で、取扱品目数は約2万1460と充実した品揃えを提供する。とくに注目したいのが、生鮮と総菜・ベーカリー売場だ。店内調理の即食商品を提供する「大惣菜化プロジェクト」の最新のMDが見られる。

ベーカリーが絶好調、和スイーツをコーナー化

全店1位の売上を残すほど売上好調なベーカリー
全店1位の売上を残すほど売上好調なベーカリー

 売場導入部は、青果売場と、総菜・ベーカリー売場のダブルコンコースで展開する。なかでもベーカリー売場は、

続きを読むには…

この記事はDCSオンライン+会員限定です。
会員登録後、DCSオンライン+を契約いただくと読むことができます。

DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

ダイヤモンド・チェーンストア編集部紹介サイトへ

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態