まさに怒涛の出店!最新店「ロピア千城台店」の売場を解説

2020/08/31 05:45
矢野清嗣

ロピア(神奈川県/高木勇輔代表)の勢いが止まらない。今期(2021年2月期)に入ってからは5月に吹上店(埼玉県鴻巣市)、6月に成田店(千葉県成田市)、秦野店(神奈川県秦野市)を出店。7月には千葉県11番目となる「千城台店」(千葉市青葉区)をオープンしている。まさに怒涛の出店を続けるロピア。最新店「千城台店」の売場を見ていこう。(調査日7月26日)※本文中の価格はすべて本体価格

ロピア千城台店が入るSC「イコアス千城台」

ロピアがSCの救世主に!

 ロピアが7月6日にオープンした千城台店は、千葉都市モノレール2号線「千城台」駅からすぐの場所にある。千葉都市モノレールが開通したのは1988年3月のこと。千城台店がある「千城台駅」は同線の終着駅で、店舗周辺は緑地地帯が広がっており、大学や高校といった教育施設が集まっている。

 「千城台」駅前に地上4階建て、売場面積約2万㎡のショッピングセンター(SC)「ラパーク千城台」が開業したのが、モノレール開通から7年後となる1995年のこと。長崎屋(東京都)が核テナントに入っていたものの、2015年に閉店。今年3月からSCの運営を担っていたドン・キホーテ(当時の社名、現在はパン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス)の関連企業も事業撤退し、わずかなテナントが残るのみの閉鎖状態となっていた。

 そんな状態だったSCを別の運営会社が運営を引き継ぎ、「イコアス千城台」としてリニューアル。7月6日の第一期リニューアル開業では1階に「ロピア」「マツモトキヨシ」、3階に「ヤマダ電気」を誘致した。以降も順次店舗を増やし、来年春の全面リニューアルをめざすとしている。ただ、施設内はテナントの空きが目立っており、SC運営側としては、当面は“ロピア頼み”の営業となりそうだ。

売場から感じる「慎重さ」

 「千葉」駅から「千城台」駅に向かうモノレールの車中から沿線の景色を眺めると、とくに「都賀」駅から「千城台」駅間は一戸建ての住宅が密集しているのがわかる。千城台エリアには「カスミフードスクエア千城台店」「ビッグー・エー千葉千城台西店」があるほか、「桜木」駅近くにある「オリンピック千葉桜木店」「いなげや千葉桜木店」も競合店になると見られる。

 千城台店の売場を見ていこう。売場はほぼ正方形で、売場面積は約490坪(歩測)と、ロピアの標準的なスタイルと言っていいだろう。商品構成は売れ筋に絞られており、作業効率を考慮してか、ゴンドラエンドでの催事も一般的な食品スーパーと比較すると少ない。慎重な姿勢が伝わってくる売場だ。

ロピア千城台店の売場レイアウト(筆者作成)

その「慎重さ」は商圏が大きく関係しているのではないだろうかと筆者は考える。確かに、「都賀」駅から「千城台」駅までのモノレール沿線は住宅が多い。だが、一度閉鎖状態となった大型SCを活性化するのは容易ではなく、集客に不安があるように感じた。居抜き店舗を繁盛店に復活させるのは難しい。ロピアにとしても慎重な姿勢になるのは当然とも言えよう。

 売場配置は青果、総菜、精肉からなる約140坪(歩測)の「生鮮ゾーン」を入口から続く主通路に並べ、入口から見て店舗奥側壁面に約26坪(歩測)の鮮魚を配置。生鮮ゾーンに乳製品を配置しているのはロピアではあまり見られないスタイルであるかもしれない。

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