ロピア海外1号店「LaLaport台中店」レポート、 日本の食文化の発信で海外市場開拓へ

大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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すでに3店体制
まずは台湾に集中か

 ロピアは23年12月には桃園市に「桃園春日店」を、24年2月には新北市に「新北中和店」も出店しすでに台湾で3店舗を展開する。海外でもまずは台湾で、スピードを持って店舗数を増やしていくとみられる。
 
 LaLaport台中店と桃園春日店は公式Instagramも開設し、おすすめ商品やお得な情報などを発信。たとえば桃園春日店での投稿からは、開業時にはロピアのラッピングバスを周辺エリアで走らせたり、店舗で抽選イベントを開催したり、地域の子どもたちの塗り絵を店内に展示したりと、現地での認知度、支持向上のためにさまざまな工夫を行っているようだ。
桃園春日店
桃園春日店の公式Instagram
 LaLaport台中店の訪問では、グループ力を生かし柔軟に現地に合わせて店づくりをするロピアの対応力の高さが感じられた。
 取材時は平日だったが客足は少なくなく、買物内容を見ると、寿司や総菜、日本の和牛を買っていく人が多く見られ、買物かごがいっぱいになるほどまとめ買いするお客の姿も複数見られた。
 ロピアは日本同様に台湾でも支持される存在となれるか、今後の快進撃に期待したい。
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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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