生鮮を導入したマツキヨ松戸小金店の意外な実力を徹底分析!【スーパー運営経験あり】
マツキヨココカラ&カンパニー(東京都/松本清雄社長)傘下のマツモトキヨシ(千葉県/松本清雄社長)は6月11日、「マツモトキヨシ松戸小金店」(以下、松戸小金店)をオープンした。生鮮を含む食品強化型のフォーマットであり、ドラッグストア(DgS)業界の中ではヘルス&ビューティケアに強みを持つことで知られるマツモトキヨシとしては、やや異色の店舗である。同店の売場を詳しく調査した。
調査日:2022年9月11日、15日 文中の価格は税抜
創業の地に開業した食品強化型店舗
松戸小金店は、JR常磐線「北小金」駅から徒歩3分の場所にある。松戸といえばマツモトキヨシが本部を置く地であるが、なかでも小金地区は同社が“創業”した場所であり、まさにお膝元での出店となった。
マツモトキヨシは今年春に自社グループの店舗について、①スタンダード、②郊外型デイリー、③都市型フラッグシップ、④matsukiyo LAB、⑤グローバル、の5タイプにフォーマットを再編成・再構築している。松戸小金店はこのうち②郊外型デイリータイプに位置づけられる店舗。生鮮(青果・精肉)を含む食品を強化する一方、調剤も併設することでワンストップショッピングの利便性を高めているのが特徴だ。また、今春から導入している新しい店舗デザインを取り入れており、グレーとイエローを基調とした落ち着いた印象の内外装も目を引くものがある。
店舗周辺は住宅街が広がっており、北小金駅周辺にある「イオン北小金店」や「コモディイイダ北小金店」などが地域の主な買物拠点となっている。DgSとしては、松戸小金店から100mに満たない距離に自社店舗「マツモトキヨシ小金店」(以下、小金店)があるほか、イオン北小金店内に「イオン薬局」などがある。駅周辺にクリニックが多いためか、いずれも調剤を主体とした店舗であり、その点でも松戸小金店は一線を画した存在に映る。
青果・精肉は外部納品、売場管理にはやや苦戦か
前述のとおり松戸小金店は生鮮を導入しているのが大きな特徴だ。マツモトキヨシは以前、