市場規模拡大、寡占化進行!小売業12業態、最新市場規模&占有率2024
人流回復とインフレで市場規模は回復・拡大
過去数年にわたり、小売業の業績によくも悪くも大きな影響を与えたコロナ禍がついに収束に向かい、かつての日常が戻りつつある。巣ごもり需要のあった一部業態では反動減が残るものの、人流が回復したことにより小売業の業績は回復基調にある。中でも、百貨店や総合スーパー(GMS)など、コロナ期間中に行動制限の影響を大きく受けた大型店業態はとくに大きく業績を回復させており、過去最高業績を更新したところもあった。
2021年頃から続く物価上昇も小売業の業績押し上げに一役買っている。とくに食品では22年後半から値上げラッシュが続いており、店頭価格への転嫁が比較的順調に進んだこともあって一品単価が大きく上昇。23年度決算では、食品を扱う小売業の多くが売上を伸ばした。ただ、インフレによって建築費や物流費、水道光熱費や人件費といった各種コストも高騰しており、コストコントロールできた企業とそうでない企業とで利益面の格差が広がっている。
そうしたなか、各業態の市場規模、マーケットシェアはどう変化したのだろうか。ダイヤモンド・チェーンストア誌毎年恒例の「市場占有率」特集では、小売を中心とした12業態の市場規模および売上上位企業の寡占化率をまとめている。なお、本特集は例年、ダイヤモンド・チェーンストア誌5月1日号で行っていたが、本年から10月1日号に移行した。これに伴い、掲載企業の決算期を最新のものに更新するとともに、外食と通信販売を除いた10業態については22年度、23年度と2カ年の市場規模とマーケットシェアを掲載している。
23年度の12業態の市場規模に注目すると、巣ごもり需要の反動減の影響が続いたホームセンターを除く11業態が22年度から市場規模を拡大している。主要小売のマーケット変化を見ていこう。
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