堅調な滑り出しのららぽーと福岡、広域集客の“要”の新規オープンでどう変わる ! ?

西岡克(フリーランス)
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天丼専門店など飲食ゾーンは好調に推移

グランダイニング
グランダイニング

 同SCの第2の特徴は「食の魅力発信」だ。1階はスーパーマーケットをはじめ日常使いの食物販などを一堂に集めた「フードマルシェ」、3階にはフードコートとレストランが合体した「グランダイニング」を配置、九州最大級の規模を誇る。

 1階では旧青果市場に携わった仲卸の鬼木が生鮮3品とそれらを使ったデリを販売する「マーケット351」を運営、西鉄ストアはスーパーマーケット「レガネット」を展開している。「初めて来館するお客さまが多いので、今後どう固定客を確保できるかが鍵だ」と石塚氏は語る。

 3階のフードコートとレストランの融合は同社初だが「食の一大ゾーン」の魅力を訴求。「グランダイニング」は連日にぎわっている。フードコートを訪れた客がレストランで食事をするなど、1カ所で選択肢を提示され選びやすいという相乗効果も出ている。

 特にフードコートに九州初出店した天丼専門店「日本橋 天丼 金子半之助」は、連日行列ができるほどの大人気だ。「同店に限らず、関東や全国各地から出店した店舗に興味を示されるお客さまが多く、高い評価を頂いている」と施設を運営・管理する三井不動産商業マネジメント 運営第一本部 ららぽーと第四事業部 ららぽーと福岡オペレーションセンター副所長の山中昭平氏は指摘する。

ららぽーと福岡オペレーションセンター副所長
三井不動産商業マネジメント 運営第一本部 ららぽーと第四事業部 ららぽーと福岡オペレーションセンター副所長の山中昭平氏

 同SCの第3の特徴は「エンターテインメントの充実」。4階にはバンダイナムコグループが人気アニメ「機動戦士ガンダム」の複合エンターテインメント施設「ガンダムパーク福岡」を出店。ガンダムの情報発信やグッズを取り扱う。開業直後は混乱を避けるため整理券を配布し、入場をコントロール。今も好調だという。

 なお実物大のガンダムの立像が筑紫通りに面したフォレストパーク内のSC入り口に展示されており、開業前から写真を撮り、SNS(交流サイト)にアップする客が多かったそうだ。

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