「進化系」登場で、中食で「アテ巻き」流行の予感!背景に寿司酒場ブーム

2023/05/05 05:55
佐藤 良子
Pocket

驚きと感動を感じさせる玉手箱を演出

「食べる宝石細巻き」のパッケージ。さらにラベンダー色の不織布の風呂敷で包んで持ち帰ってもらう
「食べる宝石細巻き」のパッケージ。さらにラベンダー色の不織布の風呂敷で包んで持ち帰ってもらう

 こうしたトレンドの中で知られるようになった「アテ巻き」を、中食に落とし込んだ「米処 ゆず乃」。「寿司屋に行けばあるけれど、コンビニやスーパーには並んでいない、アテに使われる素材合わせや具材を意識」(黒川氏)する商品設計で、まずは百貨店に出店し百貨店ブランドとして育てるという。

 予約商品には関西人が好きな牛肉を使い、ローストビーフ寿司と食べる宝石巻きを合わせた「一つで2度美味しいお肉と細巻き」(3996円)など、驚きの詰め合わせもあり、黒川氏は「玉手箱を開けた時のように、驚きと感動を感じて欲しい。そのため、想像の斜め上を行きたい」と話す。

 ゆず酢を使うさっぱりとしたシャリに、アテになる具材や見た目も楽しく、醤油いらずで楽しめる「食べる宝石細巻き」。今後は高級スーパーへの卸や百貨店のポップアップなどを経て認知度を高め、将来的には他府県にも展開したいという。そしてこの快進撃を機に、中食のアテ巻きの動きも注視したい。

現在、大阪・心斎橋、大丸百貨店のデパ地下に入る「米処 ゆず乃」。年内に、もう1店舗展開予定。利用客は40代〜60代が主客層。男女比は半々。1日50万円〜繁忙期には400万円を売る
現在、大阪・心斎橋、大丸百貨店のデパ地下に入る「米処 ゆず乃」。年内に、もう1店舗展開予定。利用客は40代〜60代が主客層。男女比は半々。1日50万円〜繁忙期には400万円を売る
1 2 3 4
© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態