主食や主菜の座に躍り出た冷凍食品 おいしさで選ばれる冷凍めん、炒飯、餃子がリード

冷凍食品ジャーナリスト 山本純子
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今回のテーマは、「冷凍食品が主食、主菜の座に躍り出た」。実は消費者にアンケート調査をしてみると、冷凍食品の購入目的はお弁当用途よりも夕食・昼食用途の方が高い比率になる。すでに業界内では旧知の事実であるが、コロナ禍はその流れを加速させた。餃子、からあげ、シュウマイなどの需要が伸び、昼食用途を中心に麺類、ご飯類の利用が進んだ。メーカーはその機を見て、食卓でさらなる満足感を与えられる商品開発、提案を進め、定着を図っているのが現状である。

i-stock/JGalione

「お弁当用」のレッテルを剥がし新たな訴求へ

 冷凍食品にレッテルのように貼られていた「お弁当用」というイメージは、この1年あまりで徐々に剥がれてきたようだ。スーパーマーケットの売場を見た限りでは、依然弁当用商品は冷凍食品の中でも最大の品揃えをしている店舗が多い。少子高齢化というメガトレンドはあっても、幼稚園、中高生ばかりでなく大人の弁当需要も根強い。またシニア層が、「大きすぎずいろいろ選べて手頃な値段で、おかずにちょうど良い」と弁当用商品を買っていく傾向があるという。

 しかし、コロナ禍で普及したテレワークが今後も定着していくとすれば、弁当需要のマーケットは横ばいもしくは緩やかな縮小傾向となっていきそうだ。メーカーの開発・提案は、必然的に食卓需要の商品に重点が置かれてくる。それに売場も連動させて、「今日の夕食」「明日のランチ」、もしくは「明日の朝ごはん」といった訴求が有効になってくるだろう。

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