京風ラーメンの聖地! 天下一品1号店で楽しむ「総本店限定」メニュー

2023/08/25 05:55
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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「京風ラーメン」と聞いて、どんなイメージを持つだろうか。薄味で、澄んだスープを思い浮かべるかも知れないが、違う。濃度が高く、しっかりとした味つけの一杯を出す店が多く、実際に好まれるのだ。今回はその代表格で、京都が誇るラーメンチェーン「天下一品」の1号店を訪れた。

「天下一品総本店」は、ファンにとっては「聖地」のような存在

創業者が大切にした言葉

 京都市中心部のビジネス街、四条烏丸から市バスで約30分。閑静な住宅地が広がる左京区の北白川通り沿いに店はある。京都を代表するラーメンチェーンの「天下一品総本店」だ。

閑静な住宅地が広がる左京区の北白川通り沿いに店はある

 スープは「こってり」と表現され、たとえ目を閉じて食べても、どこの店かを言い当てることができるほど強烈な個性を持つ。その1号店は、熱狂的なファンには「聖地」のような存在。地元からはもちろん、わざわざ他府県、さらに海外からもやってくる。

 天下一品は、創業者の木村勉氏が1971年11月、ラーメン屋を始めたのが起こり。勤めていた画廊が経営破綻したことを受け、限られた資金で開業できる屋台でのスタートを選択する。

 当初は普通のしょうゆラーメンを提供していたが、それでは数ある競争相手に勝てないと、独自の味を追求し始めた。試行錯誤を繰り返し、数年かけ、鶏ガラベースのスープに大量の野菜を使った、こってりラーメンを完成させる。

 もう随分前、私はこの創業ストーリーを、某ビジネス系のWebサイトにアップされていた木村氏のインタビュー動画で知った。また印象深かったのは、同氏が仕事をする上で「正しい努力」という言葉を大切にしている、と話していたことである。

 いくら汗を流しても、的外れでは結果が出ない。何事も、目標達成のためには適切な行動をとらなければムダである。そういった内容の話で、成功ノウハウの至言だと強く感銘を受けたのを覚えている。

 さて夏のある日、私は総本店の前にいた。入口横には、「昭和四十六年創業 総本店」と記された木製の看板が掛かっている。何てことのない店構えだけど、どことなく貫禄を感じた。

どことなく貫禄を感じる店構えの総本店
スタッフが着用するユニフォームの背中には「KOTTERI 50」の文字。おそらく創業50周年を記念しつくったのだろう

 ここは50年数年前、木村氏が屋台を営業していた場所である。石材店を営む知人の好意により、空き地になっていた場所を使わせてもらったのだという。商いが軌道に乗って後、常設店として出したのが現在の総本店である。

 当時の様子に思いを馳せながら、店内へ入った。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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