10に分類できる決済システム、最終的に JWO型とRFID型が有力である理由

文:R2Link/代表:鈴木敏仁
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前回は店舗でレジをなくしてしまう技術が徐々に普及し始めているという話を書いたが、ようやく緒に就いたという段階で、数百店舗のチェーンストアが水平展開するという話ではもちろんない。

 アマゾンはこのレジをなくすJWO(ジャストウォークアウト)システムに、RFIDによるセンシング技術をすでに統合している。RFIDはアパレル業界で普及が始まっており、たとえばウォルマートとターゲットの衣料PBはすでにすべてRFIDタグが付けられている。売場でハンディ端末をかざすように動かすだけで在庫数が確認できてしまうので、両社の店員の作業負荷は圧倒的に減っていることだろう。

 JWOはスポーツ競技場の売店で普及し始めていると前回書いたが、スポーツ競技場にはユニフォームなどのライセンスアパレルの店舗があり、アマゾンはここでRFIDによるレジなし技術もすでに使っている。店を出るときに改札にクレジットカードを差し込むと、改札に内蔵されたリーダーが商品に付けられたRFIDタグを読み取り精算、レジを通過することなく店を出ることができる。

 ウォルマートやターゲットが決済で使わず商品管理用途のみで利用しているのは、食品を代表としてまだRFIDに対応していないカテゴリーがたくさん存在するからである。

米スーパーのセルフレジスペース
米スーパーマーケット「ラルフス」のセルフレジスペース。頭上のカメラでAIを用いて画像分析し、万引きも感知する

決済システムの数はすでに10パターン

 私は最終的にはJWO型とRFID型の2つが店頭決済システムの中心になると考えているが、双方ともにいまだ投資コストが大きいので、そこに至るまでには

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