英オカドが約1350億円の資金調達、ネットスーパーの普及に投資

2020/06/15 10:45
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

英オカドの配送車
新型コロナの感染拡大でネットスーパーの利用が急増しているため、投資を強化する

 英ネットスーパー最大手のオカドグループは6月10日、新株と社債の発行で10億ポンド(約1350億円)の資金調達を行うと発表した。調達した資金は、国内でのネットスーパー事業の強化や海外におけるネットスーパー関連システムの普及に充てる。

 新株発行で6億5000万ポンド、社債(償還期限は2027年)の発行で3億5000万ポンドを調達する。

 同社は小売業大手マークス&スペンサーとの共同出資会社であるオカドリテールを通じて英国内でネットスーパー事業を展開するほか、傘下のオカドソリューションズを通じて海外の小売業にネットスーパー関連システムを販売している。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的流行)を機に、国内外でネットスーパーの利用が急増しており、投資を拡大する必要があると判断した。

 ニールセンの調べによると、英国内での食品小売市場におけるネットスーパーのシェアは、コロナ危機前の7%から5月には13%に高まった。オカドリテールの2〜4月期の売上高も前年同期比40.4%増と大きく伸びており、新たに調達する資金で英国内の自動倉庫型配送センターの整備や拡張、品揃えの強化などを進める。

 オカドソリューションズは、自動倉庫システムや配送ルート最適化システム、受注用アプリなどを「オカド・スマート・プラットフォーム」(OSP)として米国のクローガー、フランスのカジノ、日本のイオンなどに提供する契約を結んでいる。新型コロナの影響で海外小売業からOSPへの引き合いが増えるものと同社ではみており、OSPの拡販や新機能開発などにも調達した資金を充てる方針だ。

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