三越伊勢丹、通期売上高予想を下方修正 コロナ再拡大が消費下押し

ロイター
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マスクをした銀座三越のライオン像
三越伊勢丹ホールディングスは27日、2021年3月期の連結売上高予想を8150億円から8000億円(前年比28.5%減)へと下方修正した。新型コロナウイルス感染症の再拡大により2度目の緊急事態宣言が発令されたことで、一部店舗で時短営業を行っていることなどが影響している。写真はマスクをした銀座三越のライオン像。今年1月27日に撮影。(2021年 時事通信社)

[東京 27日 ロイター] – 三越伊勢丹ホールディングスは27日、2021年3月期の連結売上高予想を8150億円から8000億円(前年比28.5%減)へと下方修正した。新型コロナウイルス感染症の再拡大により2度目の緊急事態宣言が発令されたことで、一部店舗で時短営業を行っていることなどが影響している。

営業損益予想は330億円の赤字(前年は156億円の黒字)で据え置いた。IBESのコンセンサス予想では、アナリスト7人の通期営業損益予想の平均値は298億円の赤字。

1月8日から一部地域で実施されている緊急事態宣言により、伊勢丹新宿本店で閉店時間を午後8時から午後7時に繰り上げるなど、複数店舗で時短営業を行っている。また、外出自粛などにより、消費マインドも悪化している。

1度目の緊急事態宣言の解除後は特別定額給付金の支給や「GoToキャンペーン」などにより、個人消費は緩やかに持ち直してきていた。ただ、2度目の緊急事態宣言に加え、先行きについても、失業者増加や労働時間減少などで消費環境悪化が継続することを懸念しているという。

20年4―12月期の連結売上高は6024億円(前年同期比31.2%減)、営業損益は148億円の赤字(同210億円の黒字)となった。百貨店事業が219億円の営業損失だったほか、旅行事業や美容事業も新型コロナの影響を受けた。

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