1位はダントツ2兆円増!2020年に企業価値を上げた小売業、下げた小売業ランキング

椎名則夫(アナリスト)
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過去一年、時価総額を減らした小売企業は?

  次に、過去一年時価総額を減らした小売企業を、実額ベースでランキングします。

 

時価総額

時価総額増加額

セブン&アイ・ホールディングス

3兆2443億円

2979億円減

丸井グループ

3916億円

1965億円減

J.フロント リテイリング

2207億円

1666億円減

エービーシー・マート

4630億円

1543億円減

三越伊勢丹ホールディングス

2374億円

1434億円減

ローソン

4794億円

1414億円減

良品計画

5736億円

1367億円減

ワークマン

6965億円

1358億円減

すかいらーくホールディングス

3211億円

1164億円減

髙島屋

1509億円

650億円減

   非生活必需品を百貨店形態で販売するビジネスは厳しかったようです。また、店舗飽和、周辺業態との競合、そしてフランチャイズの在り方が問われたコンビニも厳しい一年でした。少し意外なのは業績面で成長が続くワークマン。株式市場は気が早いため、2019年に株価が将来の業績を先取りしてしまい、現在は業績の進捗が株価に追いついてくるのを待っている段階だと思います。またセブン&アイは国内コンビニ事業モデルの持続成長性や海外大型買収に対する懸念が高まったことに加えて百貨店・金融・専門店の不振が影を落としていると考えます。

 

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