資生堂、今期は増収増益計画 中間期には新型肺炎の影響開示へ

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2020年12月期営業利益が前年比2.8%増の1170億円になると発表

[東京 6日 ロイター] – 資生堂 は6日、2020年12月期の連結営業利益が前年比2.8%増の1170億円になるとの見通しを発表した。リフィニティブがまとめたアナリスト19人の予想平均値は1369億円で、会社計画はこれを下回った。この見通しには、新型肺炎の影響は織り込んでおらず「少なくとも上期決算時には明確に開示したい」(魚谷雅彦社長兼最高経営責任者)とした。

連結売上高は同7.8%増の1兆2200億円の計画。

資生堂によると、同社製品を扱っている中国の店舗でのSHISEIDOなど4ブランドの売上高は、1月1―23日が前年比47%増だったのに対し、24―30日は同55%減に落ち込んだ。店舗が40%程度しか開店していないことが主な要因。2月10日以降になれば、80%程度の店舗が開くとみているという。また、日本でのインバウンド売上高も40%減となっている。

同社は上海と北京に工場があるが、中国向け現地ブランドの生産が主。工場は17日まで休止が決まっており「中国で開店する店舗が増えれば供給が若干滞るかもしれないが、他地域から調達するまでにはならない」(魚谷社長)とみている。

想定為替レートは、1ドル=109.1円、1ユーロ=122.1円、1元=15.8円。

設備投資計画は、19年比10%増の1456億円を計画している。

2019年12月期は、連結売上高が1兆1315億円(前年比3.4%増)、営業利益が1138億円(同5.1%増)となった。約900億円で買収したアメリカのスキンケアブランド、ドランクエレファント(Drunk Elephant)が2カ月分加わっている。

年間配当は15円増配の60円で4年連続の増配を予定している。

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