イチゴや桜だけじゃない! 多国籍化する春のスイーツ商戦とは

フードライター:笹木理恵
Pocket

かわいくて日本でも人気!キリストの復活を祝う「イースター」

横浜ベイホテル東急のペストリーコーナーで、4月に販売予定の「エッグバニー」 ※画像提供/横浜ベイホテル東急
横浜ベイホテル東急(神奈川県横浜市)のペストリーコーナーで、4月に販売予定の「エッグバニー」(画像提供/横浜ベイホテル東急)

 これら日本の四季を感じる春スイーツに加え、海外の文化に由来する春スイーツも年々盛り上がりを見せている。その中でも日本で最も知名度があると思われるのが、「イースター」だ。

 イースターは、イエス・キリストの復活を祝うお祭りで、日本では「復活祭」と呼ばれる。基本的に、春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日に祝うため、毎年日付が変わり、たとえば23年は4月9日となる。

 シンボルの卵やうさぎが愛らしいことから、日本でもイースターのお菓子として卵やうさぎのデザインのチョコレートや焼き菓子などが発売されるようになって久しい。スーパーのお菓子売場にも、3月になるとイースターデザインの袋菓子が多数並ぶようになった。

 ちなみに、イースターのお菓子はほかにもある。フランス・アルザス地方特有なのは「アニョー・パスカル」という子羊のかたちのケーキ。卵黄と卵白を別立てにしたスポンジ生地を、陶器の型でじっくりと焼き上げて作るもので、素朴な愛らしさは格別だ。

 また、イギリスには、「シムネルケーキ」という、スパイスとドライフルーツをたっぷり入れ、マジパンで飾ったケーキがある。いずれも日本ではまだあまり知られていないが、今後新たなトレンドになるかもしれない。

1 2 3

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態