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加速する「総菜SPA化」の動き=2024年の小売業を振り返る

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 食品小売各社で、原料調達から商品の企画・開発、プロセスセンター(PC)やセントラルキッチン(CK)などでの製造、そして店頭販促に至るまでを一気通貫して自社で担う、「総菜のSPA(製造小売)化」が進んでいる。

 24年6月にはイオンが次世代型総菜PC「Craft Delica Funabashi(クラフトデリカ船橋)」を千葉県船橋市に開設。同PC を拠点に、イオンリテールやイオンフードサプライ(千葉県)と共同で、専門店レベルの本格的な総菜メニューの企画・開発・供給をスタートさせている。

イオンの新コンセプトの総菜プロセスセンター
イオンの次世代型総菜PC「Craft Delica Funabashi(クラフトデリカ船橋)」(画像)イオン・ニュースリリースより

 また、セブン&アイ・ホールディングス(東京都)は21 年、グループ共通の製造インフラの運営を担うPeace Deli(ピースデリ:東京都)を設立。24年2月には総菜のCKと精肉PCを併設させた「ピースデリ千葉キッチン」(千葉県千葉市)の稼働を開始した。イトーヨーカ堂(東京都)と連携しながら、総菜や調味料を開発・製造するほか、併設する精肉PCと素材の相互供給も行う。

 消費者のニーズや嗜好が多様化する中、総菜のバリューチェーンを一貫して自社で管理し、差別化につなげるという動きは今後も広がっていきそうだ。

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記事執筆者

株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室では、日々の流通・小売業関連のニュースを配信するほか、メールニュースなどを通じてDCSオンラインユーザー様とのコミュニケーションを行っております。

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