有力企業進出に揺れる関西小売市場=2024年の小売業を振り返る
関西の小売市場にエリア外の有力企業が続々と進出している。20年9月に関西進出を果たしたロピアが出店攻勢をかけるほか、バローホールディングス(岐阜県)は中期経営計画(24 ~26年度)における成長戦略の柱の1つとして、関西エリアへの出店強化を掲げた。
さらに愛知県を中心にSMを展開するカネスエ(愛知県)が24 年11月中に「カネスエ大津レイクサイドガーデン店」(滋賀県大津市)をオープンし、関西に進出することを発表している。
また、JMホールディングス(茨城県)の子会社である花正も、大阪府が地盤の「スーパー玉出」をフライフィッシュ(大阪府)から譲受する形で「肉のハナマサ」を展開することを公表。10月3日に関西エリア1 号店となる「肉のハナマサPLUS 九条駅前店」(大阪府大阪市)をオープンした。
こうした中とくに注目を浴びているのはオーケー(神奈川県)の関西進出だ。11月26日に1号店となる「オーケー高井田店」(大阪府東大阪市)、さらに25年に「オーケー西宮北口店(仮称)」(兵庫県西宮市)の開店を予定している。

全国の有力企業からねらわれ、今後いっそう競争の激化が予想される関西小売市場。その勢力図が今後どのように塗り替えられるのか、業界の関心は高まる一方だ。
2024年の小売業を振り返る の新着記事
-
2025/02/20
節約志向が追い風、ロピアとトライアルが好調=2024年の小売業を振り返る -
2025/02/17
DCMがケーヨーをTOB、吸収合併へ=2024年の小売業を振り返る -
2025/02/13
業界を悩ませる「カスタマーハラスメント」、各社の対応は?=2024年の小売業を振り返る -
2025/02/10
経済正常化で百貨店復調の兆し=2024年の小売業を振り返る -
2025/02/06
有力企業進出に揺れる関西小売市場=2024年の小売業を振り返る -
2025/02/03
“エリア分割”で各地の勢力図が激変?=2024年の小売業を振り返る
この連載の一覧はこちら [10記事]

関連記事ランキング
- 2025-06-25食品スーパー決算2025 優勝劣敗鮮明でランキング上位にも大きな変動が!?
- 2025-06-16なぜロピアに行くと爆買いしてしまうのか? 「姫路ムサシ店」の売場から考察!
- 2025-06-27千葉北西部のドミナントをさらに深耕 「ヤオコー松戸古ケ崎店」の売場づくりを速報!
- 2025-07-08青果部門が迎える新局面……安定供給と差別化のカギは、小売起点の流通改革!
- 2025-06-30おかずやサラダの量り売りコーナーを導入! 「イオンスタイル竹の塚」の総菜売場を徹底解説
- 2025-06-24年商目標約39億円! サミットの新店「ららテラス北綾瀬店」の売場づくりを速報
- 2025-06-12上場食品スーパーの2024年度決算 物価高がもたらした「増収減益」の実態とは
- 2025-07-04大店立地法新規届出速報 オーケーが大阪府内に2店舗を新設へ
- 2025-06-10ディスカウント激戦区に出店! 「ロピア昭島アクロスプラザ店」の売場を解説(青果&鮮魚編)
- 2025-06-17愛知のローカルスーパー、ヤマナカが「高質業態」を再定義 そのねらいと成果は