ビッグエーとOniGOが提携、「両者はベストマッチ」と三浦弘社長が考える理由とは
イオン(千葉県/吉田昭夫社長)傘下で、ハード・ディスカウントストアを展開するビッグ・エー(東京都/三浦弘社長)と、日本におけるクイックコマース(Qコマース)の先駆者であるOniGO(東京都/梅下直也社長)が2022年6月24日、業務提携を結んだ。同日より、OniGOのアプリ上から、「ビッグ・エー豊島上池袋店」(以下、豊島上池袋店)の商品の注文が可能になった。提携のねらいと今後の戦略とは。
猛暑の影響でケース買いが大人気!
今回の両社の提携により、OniGOのアプリ上から豊島上池袋店の商品が注文できるようになった。アプリのインターフェース上では、ユーザーはビッグ・エーの商品だとはわからないようになっているが、同店のプライベートブランド(PB)商品を含む約2000アイテムに対応している。配送可能範囲は同店から約半径3km圏内で、配送は30分程度を見込んでいる。OniGOのスタッフが平均約3人以上同店に常駐し、注文が入ると商品のピッキング、サッキング、配送とそれぞれの役割をこなすかたち。OniGOは、豊島上池袋店の商品の店頭売価の約1~2割を上乗せした金額で販売しており、加えて約300円を配送料金として請求する。この売価上乗せ分と配送料金がOniGOの取り分となり、売価はそのままビッグ・エーの売上となる。

なぜ両社は提携したのか。ビッグ・エーは採算の合うネットスーパーのような宅配サービスを開始したいと考えていた。一方のOniGOは食品小売業と組むことで、自社のダークストア以外の配送可能エリアを広げたいという算段があった。豊島上池袋店を選んだのは、同店の商圏人口が厚く、配送サービスの利用者が多く見込めるエリアだったからと推測される。
提携開始から約2週間の利用動向について、三浦社長が「すでに豊島上池袋店の売上構成比の
DCS Report の新着記事
-
2025/12/04
平均日販69万円! 沖縄ファミリーマート、強さの源泉は「地域密着」 -
2025/12/02
“コンビニ一本”で企業価値向上へ セブン&アイの新経営戦略の成否 -
2025/12/01
新PB、出来立て商品……駅ナカコンビニ「ニューデイズ」が新機軸の商品続々投入の理由 -
2025/11/17
利益面に明暗……ライフ、U.S.M.H、アークスの中間決算を解説 -
2025/11/06
トライアルが西友の買収を完了 徹底解説!結局、何がどう変わるのか? -
2025/11/04
年商18億円→35億円に!? コモディイイダ町屋店はなぜ“奇跡”を起こしたか
この連載の一覧はこちら [309記事]
ビッグ・エーの記事ランキング
まだデータがありません。
関連記事ランキング
- 2025-11-17利益面に明暗……ライフ、U.S.M.H、アークスの中間決算を解説
- 2025-11-06トライアルが西友の買収を完了 徹底解説!結局、何がどう変わるのか?
- 2025-11-07オーケーの売場で痛感した「価値訴求型什器」の重要性
- 2025-11-08流通秀書 第2回『わが安売り哲学』
- 2025-11-04セブン&アイとイオン 国内2大流通グループの中間決算を徹底分析!
- 2025-08-28好調マミーマートが茨城県ひたちなか市に初出店!【今週の大店立地法速報】
- 2025-11-07「旬」と「ローカル」の演出に注力!関西4号店「オーケー北伊丹店」を徹底解説
- 2025-12-02“コンビニ一本”で企業価値向上へ セブン&アイの新経営戦略の成否
- 2025-10-18コストコホールセールジャパン ケン・テリオ社長が退任へ 16年間をどう振り返る?
- 2025-11-13イズミ、ハローズ、ダイレックス……中四国最大都市・広島市の視察の仕方
関連キーワードの記事を探す
イズミ、ハローズ、ダイレックス……中四国最大都市・広島市の視察の仕方
東北随一の成長市場 宮城県名取・利府エリアの視察コースを案内!
ウォルトが新サービス「タイムセール」を実施 そのねらいとは?
フードデリバリーの常識を覆す? ウォルトが一部デリバリー商品を店頭価格と同一に
Uber Eats Japan 中川代表に聞く、コロナ特需後の成長戦略と展望
新PB、出来立て商品……駅ナカコンビニ「ニューデイズ」が新機軸の商品続々投入の理由
利益面に明暗……ライフ、U.S.M.H、アークスの中間決算を解説
セブン&アイとイオン 国内2大流通グループの中間決算を徹底分析!





前の記事
