すでに黒字でコロナ禍でも絶好調!日本版オフプライスストア、アンドブリッジ急成長の理由

2022/07/11 05:55
    小内三奈
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    余剰在庫を再編集、2カ月で売り切り「また新しいものが見つかる店」に

    アンドブリッジ店内
    コストを押さえつつ、見応えのある店舗に仕上げている

     「セレクトショップのような」イメージこそが、アンドブリッジが消費者に受け入れられている最大の理由。「顧客が求める商品を『作る』ことはしていないが、各店舗ごとの顧客の声、要求に応えるような品揃えを徹底している」と松下剛社長は話す。

     店舗のロケーションごとに顧客が求めるものは違うので、そのお店を訪れる人が求める商品を調達し、カテゴリー、価格帯のランク別に再編集して販売する。カテゴリーは、メンズ、レディス、キッズ、ライフスタイルに、ランクは1万円以下の「GOOD」、2万円以下の「BETTER」、2万円以上の「BEST」に分けている。

     700ものブランドから各店舗に適切なアイテムを短いスパンで抽出していくのは大変な手間だが、この「再編集」の作業によって、結果、「アンドブリッジに行くのは楽しい。何か良いものが見つかりそう」という期待感につながっている。2カ月ですべてを売り切っていくビジネススキームを目指し、顧客には2カ月に1回「また新しいものがあるかも」と思って来店してもらうことを狙う。

     店頭には当然、最新のファッションアイテムは並ばない。例えば2年前の商品だから嫌だという声はないのだろうか。「旬の商品じゃないから買わないという考え方はないと思う。購入の決め手の一つはブランド名に魅力を感じられるケース。もう一つはブランドというより、商品そのものの価値と価格に惹かれるケースで、こちらも非常に多いと感じている」(松下社長)

     トライアルとして夏場に上質の冬物商品を販売してみたところ、「この価格でこのクオリティなら即買おう」と抵抗感なく購入する客が多かったという。

     オフプライスストアとして、再編集した商品を2カ月で売り切るという使命はある。ただ、アンドブリッジが目指すのは、「余剰在庫を抱える企業と企業を結び付けるハブ」としての役割を果たし、結果としてエンドユーザーに喜んでもらうことだ。「アンドブリッジの店舗で『このブランド、聞いたことある』と手に取って購入いただき、それをきっかけにブランドのファンになったり、これまで知らなかったブランドだが『良い商品だったからまた買いたい』と、直営ブランドにも足を運んでもらう形が理想。このような“買い回りの循環”を作りたいと思っている」(同)

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