落語家・立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草 第1回 私がスーパーマーケットに「恩返し」したい理由

立川志ら乃(落語家)
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マルエツプチで過ごす至福のとき

マルエツプチ
マルエツプチでの買物がちょっとした至福のときになった(写真は本文で触れた店舗ではありません)

 学生の時からずっと通い続けている近所のスーパーマーケット「オーケー」。

 現在はスーパーが好きという自覚が明確にあるため、そこへ行くのは「楽しみ」の1つなのですが、その時分は「ただただ他の店よりも安いものを手に入れたい」という理由のみで通っておりました。

 立地的に自宅から自転車で行くとなると結構な坂があり、往きは良いのですが帰りがきつい。昔は「いい運動になる」と立ち漕ぎで坂を一気に登っていたものですが、ヒザの痛みなどが出始めてからは坂を押して上がる日々。

 押して上がること自体は別に苦でもなんでもないのですが、後ろから主にご婦人方がアシスト付きの自転車ですいすい私のことを追い抜いていくことに引け目を感じ始め、次第にオーケーから足が遠のくことに。

 ヒザの痛みとともに、私はその頃から自身の収入が以前よりは良くなっていくことも感じ始めておりました。つまり目の色を変えて安さを求めていた状態から少し解放され、自分で好きなスーパーに行けばいいじゃないかと思えるようになったのです。そして10年以上通っていたオーケー初台店よりもマルエツプチ西新宿三丁目店を贔屓にし始めました。

  オーケーよりも自宅から近く、24時間営業。そして店舗までとにかく平坦なのがとても楽。値段に関しては、私の体にオーケーが染みついているのでやや割高には感じましたが、酒もタバコもギャンブルもやらず、車などにも興味のない私にとっては、「ちょっとした贅沢」を味わう至福の時間になりましたし、そもそもオーケーが少し安すぎるだけであり、マルエツプチが高いわけではありません。「っていうか、あんなにオーケーに固執する必要なかったな」と感じるまでそんなに時間は掛かりませんでした。

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ハーゲンダッツを巡る“葛藤”

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