4~6月期GDP、年3.0%増=輸出けん引、3期連続プラス―民間予測

時事通信社
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都内の道を行き交う人々
(i-stock/dk1234)

 民間シンクタンク10社による2023年4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値の予測が1日までに、出そろった。10社の平均は前期比0.8%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で3.0%増と高めの伸びで、3四半期連続のプラス成長を見込む。自動車の生産回復などを背景に輸出が2.7%増とけん引する見通しだ。GDP速報値は15日に内閣府が発表する。

 1~3月期改定値の輸出は4.2%減だった。4~6月期の伸びは、自動車産業で半導体などの部品供給制約が緩和し、生産と輸出が回復したほか、輸出に計上されるインバウンド(訪日客)の増加が要因とみられる。

 ただ、海外経済の減速が引き続き逆風となっており、輸出の回復は「前期の大幅な落ち込みの後としては物足りない反発力」(みずほリサーチ&テクノロジーズ)との指摘も出ている。

 内需の柱である個人消費は0.1%増を見込む。生活必需品などの相次ぐ値上げの影響はあるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が薄れる中、回復が続いたもようだ。企業による設備投資も0.3%増と予測される。

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