【セブン&アイ】 ニッセンを完全子会社化、抜本改革へ

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 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、通信販売子会社のニッセンHD(京都市)を株式交換方式により11月1日付けで完全子会社化する。

 ニッセンHDは主力のカタログ通販事業が不振で3期連続の最終赤字を計上、2016年12月期も105億円の最終赤字を見込む。6月末で純資産は6900万円と債務超過寸前まで財務内容が悪化しており、完全子会社化で財務の安定を図ると共に、抜本的な立て直しを急ぐ。東証1部に上場するニッセンHDは10月27日付けで上場廃止となる予定。

 セブン&アイは2014年にニッセンHDを子会社化、株式の50.74%を保有している。取締役3人を含む10人を派遣してニッセンHDの再建を支援してきたが、業績回復の兆しは見えない。早急に立て直しを図り、当初の目論見通りオムニチャネル戦略に活用できるかどうかが、セブン&アイにとって今後の課題となる。

 なお、セブン&アイは未定としていた2017年2月期の連結業績予想について、売上高に当たる営業収益が前期比1.5%増の6兆1370億円、営業利益は7.6%増の3790億円、純利益は6.9%増の1720億円になりそうだと発表した。

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