全国スーパー、8月の売上高は0.6%増 食料品は2.9%減と苦戦

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千葉のスーパーマーケット
日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の8月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.6%増だった。写真は千葉のスーパーマーケットで2020年5月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の8月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.6%増だった。3年ぶりに行動制限のない夏となり、旅行や帰省など外出需要が増えたことで衣料品や住関品の動きが良かった。前年実績を上回るのは、2カ月連続。

 外出機会が増えたことで内食化需要は減少し、食料品は2.9%減と苦戦、5カ月連続のマイナスとなった。農産品が2.1%減、総菜が0.1%減、加工食品などその他食品が2.8%減など軒並み前年実績を下回った。

 衣料品は7.4%増で2カ月ぶりの増加に転じた。婦人衣料が9.9%増と特に好調だった。日用雑貨品や医薬・化粧品の動きが良かった住関品は3.6%増で、10カ月連続のプラスとなった。

 一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の8月の売上高(速報値)は、2.0%減となり、0.1%の微増だった前月からマイナスに転じた。

 総菜は1.0%増と健闘したものの、売上全体の3分の1を占める生鮮3部門が3.6%減と苦戦。日配が1.9%減、一般食品も3.4%減と振るわなかった。

 地区別では、中国・四国が0.5%増、九州・沖縄が7.6%増と前年実績を上回ったが、その他の地域は揃ってマイナスで、関東が5.3%減と最も苦戦した。

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