今知るべき「インストアリテールメディア」「ノンエンデミック・アドバタイジング」とは
インストアリテールメディア
インストアリテールメディアとは、実店舗内のリテールメディアを指す。
店内に設置されたデジタルサイネージがその代表例だが、POSレジや冷蔵・冷凍ショーケース、陳列棚など、店内のあらゆるスペースをこれに活用できる。
近年、小売業界ではインストアリテールメディアを拡充する動きが活発になっている。米インサイダー・インテリジェンス(Insider Intelligence)によると、実店舗を運営する米国の小売大手では、インストアリテールメディアのオーディエンスリーチがデジタルメディアに比べて平均70%多い。
米国で約4700店舗を展開するウォルマート(Walmart)は、店内のテレビスクリーンやセルフレジの画面で広告を配信するほか、店内で放送しているラジオ局「ウォルマート・ラジオ・ネットワーク」(Walmart Radio Network)で2023年6月から広告枠を導入した。広告主はターゲット層に合わせて地域や店舗ごとに広告枠を購入でき、店内で買い物をしている来店客に向けて直接、語りかけることができる。
米食品スーパー(SM)最大手のクローガー(Kroger)は2023年5月、米スタートアップ企業のクーラースクリーンズ(Cooler Screens)が開発したデジタルスマートスクリーンを米国内の500店舗で導入することを発表した。
このデジタルスクリーンは