ロスが売上に変わる!生産者と購入者をつなぐフードロス対策プラットフォーマーのRender

2019/10/24 06:30
兵藤雄之

2019年9月11日から13日までの3日間、東京ビッグサイトにて、食に関わる6つの展示会(フードシステムソリューション、フードセーフティジャパン、フードファクトリー、フードディストリビューション、フードeコマース、SOUZAI JAPAN)が同時開催され、「食品のEC」をテーマにした「フードeコマース」(主催:食品イーコマース普及協会)は、国内初の食品特化のECの展示会だったこともあり、3日間の合計入場者数は4万6138名にのぼった。
そうしたなか、フードロス対策として販売者と消費者のニーズをキャッチした新たなプラットフォームが登場した。販売者が抱えていたロスが売上に変わる、消費者が安く楽しく買える仕組みを紹介する。

Render HP: https://render.co.jp/

Web環境だからできる新しい販売プラットフォーム

 2019101日より、「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称:食品ロス削減推進法)が施行された。

 この法律では、食品ロスの削減を国民運動と位置づけ、政府が食品ロスの削減基本方針を策定すると明示。自治体には具体的な推進計画をつくる努力義務を課し、事業者に施策への協力を求めたほか、消費者にも食品の買い方を工夫するなど、自主的に取り組むよう促している。

 この施行のタイミングとほぼ時を同じくして、ユニークなBtoC向けプラットフォームのアプリがリリースされた。賞味期限が近づいているなどの、いわゆる“わけあり品”を、お買い得に購入できる、詰め放題ショッピングサイト「Render(レンダー)」(社名も同名、岐阜県/森田喜知也社長)だ。

「このサイトでは、お得な買物をしながら、実は、フードロスの削減に協力することができる。ビジネスモデル特許の出願もしている」(森田社長)

 このRenderでは、
「大量の商品を一度にさばきたい」
「キャリー品の場所がもったいない」
「賞味期限が近く、早く多く売りたい」
B品、規格落ちだけどさばきたい」
「傷モノで出荷できないけど売りたい」
「今日の売れ残りを何とかしたい」
 という生産者、メーカー、小売業者などが、いつでも好きなときに出品することができ、販売代金の10%を販売手数料として支払うという仕組みだ。

  販売者としての登録には事前審査があり、法人の場合、販売手数料のほかに、登録費用5万円(税別)がかかる。実際の販売にあたっては、スマートフォン(スマホ)上で、売りたい商品を出品登録し(商品説明、商品状態、配送料、配送方法、発送元地域、発送日数など)、販売方法を指定するだけ。

 販売方法には3つの方法があり、制限時間は2.5秒、画面で連打した回数分、商品を詰め込める「レンダ回数分商品購入」(購入者モード「ツメモ」)、制限時間内に指定回数を連打することで購入権利が手に入る「レンダタイムアタック権利」(購入者モード「ハヤモ」)、連打した回数分の割引が受けられる「レンダ回数×割引単価」(購入者モード「ヤスモ」)だ。いずれの方法でも、ゲーム感覚でトライできるというのも、Renderの特徴だ。

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