ユニクロやナイキはすでに取り組んでいる! 店舗のデジタル化とデータ活用
データを活用した接客が可能に
とはいえ、来店した会員の属性データや購買履歴を基に、店舗側がデジタルで対抗する手段は残されています。米国ではすでにそうなりつつありますが、デジタル上のタッチポイントもアーカイブとして確認できるようになっており、WEB接客ツールのオフライン版も利用されています。
日本ではユニクロなどがわかりやすいのですが、店舗で買ってもECで買ってもポイントが付くようになっており、購買履歴も溜まるため、店舗に来た顧客がユニクロのECサイトで「何時何分にどの商品を見ていたか」などの履歴がすべてデジタルデータとして残っており、そのようなデータを接客にも活用することが可能となります。データを見た店員は、たとえば「そろそろこの商品が必要ではないか」「去年はこれを買っていたけど今年は買い忘れていないか」といったデジタル接客ならではの発見を提供することができるようになります。
別の事例では、ナイキではアプリを使い、足のパターンやトレーニングの状況・筋肉量などを専門的に見ながら、その人の足に合う靴を売るというロジックに変えて別方向でのデジタル接客を進めています。
デジタル化と小売業の未来 の新着記事
-
2024/06/18
物流「2024年問題」に対応!物流拠点分散化のメリットと可能性 -
2024/05/13
中小企業でもECの翌日配送を実現できる『物流拠点の分散化』とは -
2024/04/02
配送料も続々値上げ…迫る「物流の2024年問題」が小売業界に与える影響 -
2024/01/29
カギはコンテンツの「再利用」 “売れ続ける”状態をつくる新たなマーケ手法とは -
2023/12/13
ニトリの成功にみる オウンドメディアに求められるコンテンツとは -
2023/10/26
「トリプルメディア」の近未来 オウンドメディア活用の重要性と役割
この連載の一覧はこちら [39記事]
関連記事ランキング
- 2021-08-24「デジタル化と小売業の未来」 #10 消費者はもはや店舗で買うものを決めない?ウェブルーミングの台頭
- 2022-10-06実店舗にも必須! AmazonやInstagramに学ぶ「発見型」の購買体験
- 2020-10-22「デジタル化と小売業の未来」#1 小売におけるデジタルインフルエンスの重要性
- 2022-08-04ユニクロやナイキはすでに取り組んでいる! 店舗のデジタル化とデータ活用
- 2020-12-04「デジタル化と小売業の未来」#2 買物プロセスの変化への対応は必須!消費者にとって買物はますます面倒に
- 2021-03-15「デジタル化と小売業の未来」#5 “EC大国”の中国でリアル店舗の出店ブームが起こる理由
- 2022-01-06「デジタル化と小売業の未来」 #15 FABRIC TOKYOなどのD2Cブランドがリアル店舗を重視する理由
- 2022-02-14「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
- 2022-06-15デジタルに対応する組織の再編成が急務なワケ
- 2022-09-12今後日本でも実店舗が増える? Amazonと違う価値を実店舗が追求すべき理由