奈良2号店のロピア大和郡山店、鮮魚売場で初挑戦の「専門性」を追求した売場づくりとは?

調査・文:矢野清嗣
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ロピア1

ロピアは9月10日、関西エリア6店舗目、全体では62店舗目となる「ロピア大和郡山店」(奈良県大和郡山市:以下、大和郡山店)を新規オープンした。大繁盛中の「ロピア ミ ・ナーラ店」(奈良県奈良市:以下、ミ・ナーラ店)に続く奈良2号店では、鮮魚売場を中心に新たなチャレンジも見られた。本特集実施時点におけるロピアの最新店舗の売場づくりをレポートする。(調査期間:9月11~13日) ※本文中の価格はすべて本体価格

「コーナン」の2階に出店売場配置は標準スタイル

ロピア大和郡山店

 ロピアが9月10日に出店した大和郡山店は、奈良県北部に位置する大和郡山市内、近畿日本鉄道橿原線「筒井駅」から直線距離で約300mの場所にある。交通量の多い、県道108号「大和郡山広陵線」沿いにある店舗で、ホームセンター「コーナン大和郡山筒井店」の2階部分に出店した。コーナン内にはホームファニシングの「ニトリ」、100円ショップの「ダイソー」、スポーツクラブの「アクトス」などがテナントに入るほか、漫画喫茶なども併設しており、商業集積を形成している。

 大和郡山店の売場面積は約560坪(歩測)とロピアのほぼ標準で、売場レイアウトは2021年4月末にオープンした奈良1号店「ミ・ナーラ店」のスタイルに準じている。大きく異なるのは導入部の青果売場で、ミ・ナーラ店が平台を多用した標準スタイルであるのに対し、大和郡山店は青果の目玉商品を大胆に並べた狭い通路から売場が始まっている。

 生鮮4部門からなる“生鮮ゾーン”の売場面積は約120坪(歩測)。売場スペース構成比では生鮮4部門が37%、日配が22%、そのほか加工食品・菓子・酒類で41%となっている。

青果・鮮魚
狭い通路に大胆な陳列「寿司バイキング」に挑戦!

 売場を見ていこう。通常、SMの青果売場は多段冷蔵ケースと平台什器の組み合わせを基本とするケースが多いが、大和郡山店では、冷蔵ケースは京野菜コーナーのほか、葉物などを販売する平台、もやしや薬味などを並べた多段冷蔵ケースなど合計36尺しかない。この店のメーンは「3尺6段」の棚ゴンドラによる陳列で、店頭3尺13本のスペースでは梨や栗、松茸、シイタケ、カボチャなど旬の野菜や果実を

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