秦野エリア圧勝か?競争巧者ベルクが実践するロピア対策とは?

調査・文:矢野清嗣
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ロピア1

これまで、ロピアと競合する多くのチェーンが、それぞれ“ロピア対策”を講じてきたと思われる。だがロピアの圧倒的な安さを前に、ほとんどの店が少なからず影響を受けたことだろう。そうしたなか、ロピアとの競合をものともせず、常にお客でにぎわっている店がある。埼玉県を本拠とするベルク(原島一誠社長)が運営する、「ベルクフォルテ秦野店」(神奈川県秦野市)だ。なぜ、同店はロピアとの競争下で繁盛しているのか。現地に足を運んでみた。(調査期間:8月22、29、30日) ※本文中の価格はすべて本体価格

ロピア進出の2カ月後にベルクが新規オープン!

 今回調査に訪れた秦野市は、神奈川県中西部、丹沢山地の麓に位置する。小田急電鉄小田原線「秦野」駅から同「渋沢」駅周辺の市街地エリアは、山に囲まれた盆地で、自然豊かな景観が広がる。

ロピア秦野店
ロピア秦野店
●所在地: 神奈川県秦野市曽屋4784
●開店日: 2020年6月23日
●売場面積: 約530坪(歩測)
●営業時間: 10:00~20:00
●駐車台数: 330台

 調査対象は「ロピア秦野店」「イオン秦野店」「ベルクフォルテ秦野店」の3店舗。「秦野」駅から見て、ロピア秦野店とイオン秦野店はそれぞれ1km、ベルクフォルテ秦野店は約1.7km離れた場所にある。店舗間の距離を見ると、最も離れたロピア秦野店とベルクフォルテ秦野店間でも2.4kmしか離れていない。

 これら3店舗はそれぞれショッピングセンター(SC)の核店舗の位置づけで、ロピア秦野店は家電量販店「ノジマ」、100円ショップの「セリア」、ドラッグストアの「クリエイト」が入るSC「秦野ショッピングセンター」の核テナント。総合スーパーのイオン秦野店は、敷地面積約3万5000㎡、約100の専門店が入る大型SC「イオン秦野ショッピングセンター」の核店舗で、ベルクフォルテ秦野店は、「クリエイト」のほか、ホームセンターの「カインズ」、100円ショップの「ダイソー」などが入るベルク運営のSC「フォルテ秦野」の核店舗となる。

 イオン秦野ショッピングセンター(旧ジョイフルタウン秦野)が長年にわたり営業してきたこのエリアにロピアが進出してきたのは、2020年6月のことだ。秦野ショッピングセンター内で営業していた玩具専門店の「トイザらス」が撤退。それに伴い1階の「ノジマ」(ノジマは同SCの2階に移転)の跡地にロピアが居抜き出店した。

 ロピア秦野店の売場面積は約530坪(歩測)。標準よりもやや小ぶりな店舗で、導入部の青果から店舗奥側壁面に精肉、鮮魚、総菜を配置、ロピアの中規模店でよく見られる売場配置を採用している。

 そして、このロピア秦野店出店から約2カ月後の20年9月、「ベルクフォルテ秦野店」がオープンした。埼玉県を本拠とするベルクにとって、神奈川県4店目の店舗で、秦野市へは初出店となる。

 ベルクフォルテ秦野店の売場面積は約680坪(歩測)。チェーンストアの大原則である「標準化」の徹底を全社的に取り組んでいることもあって、基本的な売場レイアウトは既存店と変わらないものの、店内には、「秦野LOVE」「スペシャルプライス」などと記された吊り下げ式のサインやのぼり、地元生産者の顔写真がプリントされたボードなどを随所に掲げるなど、むしろロピアが得意とするような売場演出が随所に見られた。ロピアが居抜き出店であるのに対し、ベルクは新設オープンとあって、近隣へのロピア進出はベルクとしては想定外のことであったと思われ、営業政策の修正が行われたのだろうか。既存店ではあまり見られない、にぎわいを創出する“ロピア的”な売場演出がなされていた。

ベルクの真髄は対応力!販売政策もロピアを意識?

 ベルクフォルテ秦野店では、どのような売場づくりをしているのか。

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