イトーヨーカドー大和鶴間店、顧客層の若返りと売上拡大を実現した大リニューアルの中身とは
イトーヨーカドー 大和鶴間店
〒242-0001 神奈川県大和市下鶴間1-3-1
電話:046-261-1211
小田急片瀬江ノ島線「鶴間」駅より徒歩10分
イトーヨーカ堂(東京都/三枝富博社長)は4月23日、「イトーヨーカドー大和鶴間店(以下、大和鶴間店)」(神奈川県大和市)をリニューアルオープンした。2001年のオープン以来初の大型改装で、コロナ禍で変化する顧客ニーズへの対応やデジタルを活用した新しい買物体験の提供に加え、リニューアルの大きなテーマとなっているのが“顧客年齢の若返り”だ。約800坪を子供関連売場に改装するなどした、大型リニューアルの全貌をレポートする。
競争激化エリアで子育て世代の誘致をねらう

「安全安心を提供すると同時に、今回のリニューアルで家族ぐるみで楽しめる店として、地域の皆様に愛される店づくりを心がけます」
大和鶴間店は小田急片瀬江ノ島線「鶴間」駅より徒歩10分、2001年に同店と「イオンモール大和」が共同で開発したショッピングセンター「やまとオークシティ」内に位置する。両店は連絡通路での往来が可能で、2店舗合わせて市内最大級の商業施設だ。
周辺は市役所や市立病院などがある人の集まるエリアで、半径5㎞に設定した商圏内には約70万人が居住し、ファミリー世帯の比率が高い地域だ。商圏内には、「りんかんモール」(約1.5㎞)、「ラプラ中央林間」(約2.2㎞)など比較的小規模なショッピングモールが点在。さらに19年11月には、約3㎞離れた東京都町田市にショッピングモールや公園を含む複合施設「南町田グランベリーパーク」が開業するなど、競争が激化しているエリアでもある。隣接するイオンモール大和とは競合関係でもありながら、今回のリニューアルに合わせて共同チラシを配布するなど、「やまとオークシティ」として協調し他競合に対抗する姿勢を打ち出している。
他方、大和鶴間店が長年直面していた課題が“顧客の高齢化”だ。オープン以降、順調な業績で推移してきた同店だが、年を重ねるにつれて顧客にも高齢化が目立つようになっていた。
そこで、20~40代のファミリー層を取り込むべく、「週末の子育て世代の行動は子供中心になる」との考えから、3階の子供関連売場を「TOYLO PARK(トイロパーク)」としてリニューアル。リニューアル前と比較して1.3倍の約800坪を割き、ファミリー層の誘致に注力している。
約800坪の子供関連売場「TOYLO PARK」
今回のリニューアルの目玉である
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