強豪ひしめく首都圏で確かな存在感! 「スーパーベルクス」の実力
精肉・鮮魚
オーソドックスで堅実な精肉・鮮魚売場
鮮魚売場はオーソドックスな構成で、主通路壁面で丸物、切身、貝類などを配置。「秋刀魚」(2尾199円)、「真あじ(大)」(2尾299円)や「真いわし開き」(10枚199円)「あわび」(3個980円)、「生秋さけ」(2切299円)などパック詰めの商品を値ごろ感のある価格で提供する。
刺身コーナーでは「本まぐろ盛あわせ6点」(780円)に「ぶり刺し」(199円)、「かつお刺し」(299円)なども扱う。調査時は、16時からのタイムサービス品として「本まぐろ創採造り6点盛」(880円)を販売していた。
続く精肉売場は主通路壁面と平台2台で展開する。調査日は販促日で、「月に一度のお肉の日」と題し、「国内産若鶏ささみ」(100g59円)、「国内産豚肉ロースうす切り」(100g129円)、「米国産プライムビーフ肩ロースステーキ用」(100g199円)などを“売り切れ御免”で提供していた。
レギュラー商品も丁寧なつくりで、牛肉は国産を「群馬牛」「栃木牛」、輸入は米国産を軸にカナダ産、オーストラリア産を絡めた構成としている。豚肉では、国産が北海道産、輸入がカナダ産で対応。鶏肉は青森県産「五穀味鳥」など国産が中心の。加工肉はプライベート商品がないため、ナショナルブランドの売れ筋で固めている。全体的にオーソドックスかつ堅実な印象で、売れ筋をしっかりと売り込んでいくという姿勢が伝わってくる。
総菜
お客目線で考えられた、“理にかなった”配置
個性が光るのが総菜売場だ。注目したいのは麺や佃煮といった日配品の売場を隣接させている点である。食卓のメーンとなる主食や、すぐに食べられるおかずの日配品を総菜売場と連動させたことで、非常に買いやすい売場となっている。パンやチルド飲料の売場も近く、お客目線で考えられた理にかなった配置である。

商品を見ていくと、調査日は「握り寿司10貫」「手巻寿司5本」(各580円)をよりどり2パック980円セールを実施。また、「焼餃子」「大阪王将肉団子」「豚レバニラ炒め」(各1パック380円)など中華総菜6品目でもよりどり2パック680円で提供していた。

壁面ではフライ、天ぷら、焼鳥をコーナー展開する。弁当も壁面に配置しており、調査時は「牛すき焼重」(379円)を目玉商品として訴求しながら、「ロースかつ丼」「親子丼」(各299円)、「鶏もも唐揚弁当」「赤魚の西京焼弁当」「明太西京焼き弁当」(各399円)、「銀鮭幕の内弁当」「タイメイ軒監修ハンバーグ弁当」(各499円)と価格帯別に商品を充実させている。
そのほか、「ソース焼きそば」「手作りスパゲティナポリタン」(各299円)なども麺類も揃える。どの商品もボリューム感がありながら、価格は安く、馴染みのあるメニューが充実している。先述の日配との連動ともあわせて、競合店には独自のスタイルが確立させている印象だ。次回では日配、加工食品の売場を見ていく。
(店舗概要)
所在地 埼玉県草加市谷塚上町271-1
開店日 2018年4月10日
営業時間 10:00~21:00
売場面積 約600坪(歩測)
アクセス 東武スカイツリーライン「竹ノ塚」駅西口からバスで約7分
レジ台数 9台(セルフ精算機13台)
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