割安感と豊富さを訴求! 「スーパーベルクス世田谷太子堂店」を解説
サンベルクス(東京都/鈴木秀夫社長)は、東京都世田谷区の国道246号線の渋谷方面上り側、昭和女子大学の向かいに、同区内初出店となる「スーパーベルクス世田谷太子堂店」を6月14日にオープンした。前編は同店の青果と鮮魚の売場を解説したが、後編は精肉や総菜売場などを見てみよう。
調査日=2024年8月26日 ※本文中の価格はすべて本体価格

精肉ではメニュー提案や関連販売を充実
精肉売場は平台トップで大きなサイズのPOPを使用し、焼き肉、ステーキ用牛肉をボリューム陳列する。5等級の岩手県産黒毛和牛のステーキ用肉の盛り合わせを100g当たり税抜499円という割安感の強い目玉商品としてトップに配置し、客だまりをつくる仕掛けは生鮮部門で共通している。

平台では、盛り合わせやジャンボパックなどのまとめ買いアイテムを中心に構成し、壁面の冷蔵ケースには高質な単品アイテムを組み合わせることで、客単価アップを狙った売場づくりを行っている。
牛肉、豚肉、鶏肉とも、国産・輸入、産地別に取り扱いアイテムの充実させている。牛肉では、国産3アイテム、輸入3アイテムを揃え、部位別に展開することで比較購買を促している。ブランド肉の扱いは一部にとどめ、商品のグレードは産地と価格で区分けをしている。
商品加工はほとんどがインストアで、鮮度重視の商品提供を行っている。豚肉や鶏肉、ひき肉ではジャンボパックの扱いがあるが、グラム当たりのユニットプライスを割安にしているものと、そうでないものがある。ジャンボパックは地方店やディスカウント業態で展開されているような1㎏サイズではなく、700~800gサイズを中心としたやや少なめの容量となっている。また、ひき肉においては使いきりサイズの少量パックが充実しており、小分け需要にも対応している。

POPについては、商品紹介に加えて、メーカー名・商品名を記載したメニュー提案や関連販売を行っており、青果や鮮魚と異なる取り組みがみられる。しかし、一部のPOPには売場で陳列されていない商品を記載しており、実際の買い上げにつながるかは不透明な部分があった。