実力派SMチェーンの文化堂が“はみ出し陳列”に力を注ぐワケ

2019/09/23 05:00
矢野清嗣

有力企業がひしめく東京都心エリアで、中小ながら存在感を放つ食品スーパー企業の文化堂(山本敏介社長)。同社屈指の繁盛店「フレッシュフードストア文化堂豊洲店」(東京都江東区:以下、豊洲店)ではどのような売場づくりをしているのか。前編では総菜を含む生鮮4部門の売場をレポートした。後編では、日配・菓子・グロサリー・酒類の売場を見ていく。
調査日=8月14、16日 ※本文中の価格はすべて本体価格

文化堂
同社オリジナル商品と見られる絹ごし豆腐

④日配売場
品揃えは人気NBがベース
一部でこだわり商品の扱いも

 日配売場を見ていこう。品揃えは「タカノフーズ」「男前豆腐」「むつみ」「さとの雪食品」と、人気ナショナルブランドを中心とした構成となっている。豆腐コーナーでは、「ヤシマ食品・きぬ豆腐300g」(58円)の訴求に力を入れながら、300g198円の絹豆腐を扱うなどこだわり商品も一部差し込んでいる。漬物コーナーでもキムチや梅干でアッパーの価格帯を充実させているようだ。牛乳は、神奈川県の乳業メーカー、柳川乳業の「酪農牛乳(成分無調整)1L」(168円)の売り込みに力を注いでいる。冷凍食品では、調査時は販売価格から4割引セールを実施しており、毎週木曜には5割引セールを実施。集客の要となっている。アイスクリームは、108円の個食タイプを豊富に揃えている。

⑤加工食品・酒類・菓子
店内の至るところで
加工食品の“はみ出し陳列”を展開

 加工食品のスペース構成比は25%であるが、店内を見渡すとゴンドラエンドや空いたスペースの至るところで“はみ出し陳列”を展開しており、実際のスペース構成比はもっと高いかもしれない。

 売場コーナーごとのテーマを重視している印象で、ゴンドラエンドでは売場担当者の推奨商品を写真入りPOPで紹介している。実際にゴンドラエンドを見てみると、「亀田製菓・亀田の柿の種」や、成城石井バイヤーが買い付けたフランス産、イタリア産ワインなどをレギュラーでコーナー展開するほか、パスタやカレーといったメニュー別の商品提案などを実施している。

文化堂
豊洲店の売場レイアウト

 酒類売場は売れ筋中心の品揃えとなっている。ビール系飲料を重点商品としていると見られ、冷蔵ケースに豊富に並べている。焼酎は品揃えを売れ筋に絞っている。ワインは同社バイヤーがイタリアやフランスのワイナリーを実際に訪ねて開拓した商品を品揃えする。陳列は価格帯別で、500円~1000円以下を豊富に揃えている。

 日本酒は「純米吟醸」「大吟醸酒」を充実させている印象だ。ウイスキーは「倉吉」「角鷹」「明石」「武蔵」など地場産のウイスキーを充実させている。全体的にバランスの取れた構成という印象だ。

 菓子コーナーの売場スペース構成比9%で、配置はレジ前に集中させている。売場を見ると、キッズ向け商品を充実させているようだ。調査終了後の8月下旬、改めて店舗を訪れてみると、週末に「菓子2割引セール」を実施しており、レジ前什器にも菓子を並べて大胆に展開していた。

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