プラズマ乳酸菌による免疫ケアの定着をめざし、キリングループ3社が合同施策を展開

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昨今の状況をきっかけに免疫への関心が高まるなか、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」による免疫ケアを定着させるために、キリングループの3社(キリンホールディングス、キリンビバレッジ、ファンケル)が連携。その第一歩としてドラッグストアでの取り組みをスタートさせた。めざすは、免疫ケアの習慣化による健康課題の解決だ。

プラズマ乳酸菌の認知を上げるために

キリングループのプラズマ乳酸菌による免疫ケア商品

 そもそもプラズマ乳酸菌とは、キリングループが長年にわたる免疫研究のなかで機能を発見した乳酸菌の一種だ。プラズマ乳酸菌は健康な人の免疫機能の維持に役立つ乳酸菌である。一般的な乳酸菌とは異なり、メカニズムとして、免疫細胞の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、免疫細胞の司令塔から免疫細胞全体を活性化させる。

 そんなプラズマ乳酸菌を配合したのが、「iMUSE(イミューズ)」ブランドだ。2020年11月の発売以来、飲料、サプリメント、ヨーグルトとグループを横断した商品展開で大きく伸長し続けている。さらに最近では、外部パートナー企業とのコラボレーション商品も続々と登場、いずれも好調だ。

左からファンケル 柴原 敬彦氏キリンビバレッジ 三高 実里氏キリンホールディングス 神谷 芳隆氏
左から
ファンケル 柴原 敬彦氏
キリンビバレッジ 三高 実里氏
キリンホールディングス 神谷 芳隆氏

 免疫ケアへの関心が高まるなか、キリングループではプラズマ乳酸菌を免疫ケアのスタンダードとして定着させるべく、グループ内の3社(キリンホールディングス、キリンビバレッジ、ファンケル)が連携して取り組むことに踏み切った。飲料とサプリメントをセットにして合同展開することで、プラズマ乳酸菌の認知を上げるのがねらいだ。3社のリソースを結集させて、大々的に訴求していく。その第一歩として、21年11月よりドラッグストアでの合同施策をスタートさせた。

※NK細胞、キラーT細胞、B細胞、ヘルパーT細胞

飲料とサプリメントの合同展開を図るねらいとは

 飲料とサプリメントを合同展開するもう一つのねらいは、プラズマ乳酸菌による免疫ケアには選択肢があることを消費者に知ってもらうことだ。というのも、飲料の場合、価格の面ではハードルが低いが、飲用シーンが限られてしまう。その点、サプリメントであれば、日常的に継続しやすく、水などと一緒に飲用するタイプもあれば、噛んで食べるチュアブルタイプもあり、好みに合わせて選ぶことができる。

 こうした選択肢がある強みを象徴するのが、今回の合同施策の目玉ともいえる「1日分サプリメントオフパック景品」だ。プラズマ乳酸菌を配合した各種飲料商品(500ml)に、1日分のプラズマ乳酸菌サプリメントを景品として取り付けたものである。数量限定で120万個を用意し、今回の合同施策に賛同したドラッグストアで展開したところ大好評。これをきっかけに、飲料からエントリーした消費者がサプリメントへシフトする可能性もあるだけに、客単価がアップ。合同展開は小売側にとってもメリットが大きい。

 免疫ケアの習慣化による健康維持は、社会課題の一つである医療費削減にもつながるため、キリングループでは冬場を中心に、今後も合同施策を継続していく考えだ。

ウエルシア足立西新井店

免疫ケアのコーナー化で
飲料からサプリメントへ移行するユーザーも

 年中無休で24時間営業のウエルシア足立西新井店。深夜の時間帯も含め、来店客からのヘルスケアに関する相談は多く、免疫機能の機能性表示食品である「iMUSE」ブランドの導入にはいち早く取り組んできた。

左・ウエルシア薬局エリアマネジャー野沢 晃生氏 右・ウエルシア足立西新井店店長 鶴谷 忍氏
左・ウエルシア薬局エリアマネジャー野沢 晃生氏
右・ウエルシア足立西新井店店長 鶴谷 忍氏

 「プラズマ乳酸菌による免疫ケアと謳っていることから、ドラッグストアが積極的に展開していくべき商品ととらえています。それが地域のお客さまへの安心感につながると考えています」と話すのは、ウエルシア薬局 首都圏支社東京営業部エリアマネジャーの野沢晃生氏。昨今の状況をきっかけに、来店客の免疫ケアへの関心度は一気に高まり、テレビCMなどで露出の多い「iMUSE」ブランドは大きく数字を伸ばしていると話す。

 「固定のお客さまが付いていると実感しています。飲料は手に取りやすいうえ、商品ラインアップも増えているので喜ばれていますね。意識の高い方は6本パックや箱買いをされています」と同店店長の鶴谷忍氏。「iMUSE」ブランドは店舗の売上にも貢献しているという。

 同店では冬場だけでなく、1年を通して免疫ケアのコーナー化を行い、飲料とサプリメントの集合陳列を実施している。その結果、飲料が間口となって、サプリメントへ移行するユーザーも少なくない。サプリメントのほうが続けて飲用しやすいからだ。実際、28日分(4袋セット)の伸長率は著しく、免疫ケアの習慣化が進んでいる。

ウエルシア足立西新井店の免疫ケアのコーナー化
注目度の高いエンドで免疫ケアのコーナー化を実現

 「地域の皆さまに健康な暮らしを提供していくためにも、免疫ケアをテーマにした売場づくりは欠かせません。お客さまが求める免疫ケア商品を多種多彩に揃え、カテゴリーとしてしっかり確立した売場をご用意することは、ドラッグストアとしての使命だと考えています」(鶴谷氏)。

ツルハドラッグ早野店

サプリメントのサンプルで
来店客に気づきを与え推奨販売も

 千葉県内の郊外店の中ではナンバーワンの売上を誇るツルハドラッグ早野店。売場面積が広く、品揃えも豊富なため、ワンストップショッピングができる店として地域のお客さまから支持されている。食品の強化に注力するなか、「iMUSE」ブランドを重点商品として位置づけ、年間を通してエンド展開する。

ツルハドラッグ早野店店長 坪井 允宏氏
ツルハドラッグ早野店店長 坪井 允宏氏

 「免疫機能の機能性表示食品である『iMUSE』ブランドはほかにはない商品。健康志向という観点から飲用するお客さまが年々増えています。とくに飲料は一度試してみて気に入ると、リピーターになり、箱買いする方は多いですね」と話すのは、同店店長の坪井允宏氏。清涼飲料というカテゴリーでありながら健康価値が高く、今の時代にマッチした商品だと評価する。

 同店では、季節ごとの健康テーマに合わせて関連商品を組み合わせた売場づくりを行い、プラズマ乳酸菌による免疫ケアの訴求に取り組んでいる。今回のキリングループ3社合同施策の販促品である「1日分サプリメントオフパック景品」もいち早く陳列。その効果は大きいと話す。

「1日分サプリメントオフパック景品」を揃えてエンド展開

 「サプリメントは目的買いの方が多く、これまでは『iMUSE』の飲料商品を箱買いするほどのファンでも手に取るケースは少なかったのが正直なところ。しかし、お試しのサンプルが付くことで、『サプリメントという摂取方法もある』という気づきになっています。また、サンプルをきっかけに、私たちもいろんな商品をお客さまに紹介したり推奨販売したりできるので、いい接客ツールになっています。相乗効果は大きいですね」(坪井氏)

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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